2019年の初登場以来のアップデート。スポーティでエレガントなデザインをさらに強化し、アウディの新しいデザインランゲージを採用
今回の改良は、2019年にQ8が日本に初めて登場して以来の全面的なアップデートとなる。スポーティでエレガントなデザインをさらに強化し、アウディの新しいデザインランゲージの採用を特徴としている。これまで以上に無駄を削ぎ落したフォルム、洗練されたボディパネル、および大容量の荷室を備えるQ8は、都会的風景にも溶け込みながら、さまざまなライフスタイルのニーズに応じることができるモデルだ。
ショートオーバーハングとロングホイールベースによるプロポーションは、力強く自信に満ちた佇まい。多彩なボディカラーとホイールによって、キャラクターがさらに強調されている。8角形デザインのシングルフレームグリルは従来より幅広になり、印象的な垂直方向のインレイが装着されている。ベースモデルにはティアドロップ形状が採用され、Sラインおよび高性能モデルのSQ8では、L字型のデザインが採用されている。Aシリーズとの明確な区別ができ、Q8がアウディのトップモデルであることがひと目でわかる。さらに、グリルの輪郭とポジションがより高くなったヘッドライトの斬新な調和により、フロントにまったく新しい印象を与え、人目を惹く新しいエアインテークとともに、Q8の個性をさらに強調している。
Q8にはLEDヘッドライト、Sライン仕様にはダイナミックターンインジケーター付きマトリクスLEDヘッドライトを標準装備している。さらにオプションとして、アウディレーザーライトを備えたHDマトリクスLEDヘッドライトを設定。このヘッドライトは、左右それぞれ24個のLEDと高出力レーザーダイオードから構成され、ヘッドライトに組み込まれたレーザーテクノロジーを象徴するブルーのポジションライトによって、視認性が向上している。レーザーライトは、車速70km/h以上での走行で作動し、ハイビームの照射範囲が大幅に拡大する。また、HDマトリクスLEDヘッドライト装着モデルには、デジタルデイタイムランニングライトが新たに追加された。ユーザーは、MMI上を介して4種類のライトシグネチャーの中から選択することができ、それぞれの個性や好みを反映したエクステリアの演出を創り出すことができる。
リヤライトには、デジタルOLEDリヤライトがオプションで選べる。4つの点灯パターンから選択することができ、アシスタンスシステムと連動した近接表示機能が採用されている。停止中のQ8の後方2m以内に後続車両が近づくと、コントロールユニットがすべてのデジタルOLEDセグメントを自動的に点灯させ、車間距離を知らせてくれる。また、ダイナミックターンインジケーターや、カミングホームおよびリービングホームシーケンスが含まれている。なお、SQ8には、Sラインでオプション設定のレーザーライト付きHDマトリクスLEDヘッドライトが標準装備され、デジタルOLEDリヤライトはオプションだ。
Q8のパワーユニットは、272ps/600Nmを発する3.0L V型6気筒ディーゼルターボの「50 TDI」と、340ps/500Nmの3.0L V型6気筒ガソリンターボの「55 TFSI」の2機種。いずれも8速AT(ティプトロニック)を組み合わせ、さらに「55 TFSI」は48Vシステムによるマイルドハイブリッドが採用されている。WLTCモード燃費は「50 TDI」が11.6km/L、「55 TFSI」が9.5〜9.6km/L(仕様による)。
高性能版のSQ8には、507ps/770Nmを引き出す4.0L V型8気筒ツインターボエンジンと8速AT(ティプトロニック)を搭載。0-100km/h加速を4.1秒でこなす一方で、低中負荷状態および一定の加速条件において4気筒を休止するcod(シリンダーオンデマンドシステム)により、高性能と高効率を両立させている。WLTCモード燃費は7.5km/L。
SQ8にはSモデル専用のフロントスポイラー、印象的なリヤディフューザー、左右4本出しのテールパイプールパイプが特徴。シングルフレームグリルには、スポーティなカラーのL字型インレイが配置され、大きなエアインテークにはハニカムグリルが装着されている。さらに、ドアミラーハウジング、シングルフレームのインレイ、サイドエアインテークのエッジ、サイドスカートのインレイは、スポーティなアルミ調仕上げとなり、独特の存在感を放つ。インテリアは、Sのロゴ付きダイナミカ/レザーのスポーツシートやブラックのヘッドライニング、専用ビューを備えたアウディ バーチャルコックピットプラスなどにより、特別感が創出されている。
なお、Q8のSラインには、四輪操舵システム「オールホイールステアリング」がオプションで選択可能(SQ8は標準装備)。低速では、後輪は前輪とは逆方向に最大5度操舵。これにより、回転半径は0.6m小さくなり5.6mとなるため、狭い道での取り回し性が向上する。一方、高速走行時には、後輪を前輪と同じ方向に操舵し、快適性と車線変更時の安定性が向上する。
●アウディ「Q8」シリーズ・ラインナップ
・50 TDIクワトロ:1105万円
・50 TDIクワトロSライン:1228万円
・55 TFSIクワトロSライン:1248万円
・SQ8:1626万円
※価格は消費税込み。日本仕様はすべて右ハンドル