ホイールが適切にフィットして機能するように、また運動性能が標準モデルと同等になるよういくつかの重大な変更を加えている
このQ8オーナーは、すでに26インチホイールを装着していたが、さらに派手なものを希望していたいといい、このチューナーは、Q8専用のカスタム30インチホイールセットを設計することで対応した。チューナーによると、劇的なサイズアップにもかかわらず、このSUVの運転性能は標準モデルと同等だという。
この特注ホイールは「Forgiato」(フォージアート)製で、フロリダ流にクローム仕上げとなっている。クロームホイールは数十年前に流行遅れになったと思う人が多いと思うが、一部の人には今でも魅力的だ。この派手なリムは、スポークがタイトで、ディッシュが深いほか、センターキャップが浮いており、アウディの全体的な外観を一変させている。
ただし、このサイズのホイールをアウディQ8に取り付けるには、古いホイールを新しいホイールに交換するだけでは不十分だ。表面下ではもっと多くの作業が行なわれている。「Coast to Coast Customs」は、ホイールが適切にフィットして機能するように、いくつかの重大な変更を加えなければならなかった。
まず、センサーの位置を変更し、インタークーラーを移動、サイズに合わせてアルミ製サスペンションアームを切断して溶接する必要があったという。物理的にフィットさせるだけでなく、制作チームは巨大なホイールがSUVの操縦性を妨げないようにする必要も大事だった。
これらの大幅な変更にもかかわらず、同社はアウディのアダプティブ・エア・サスペンションを維持することに成功した。これほど大きなホイールを追加すると、ハンドリング、乗り心地、燃費など、動力パフォーマンスが大きく落ちる可能性があるが、ショップはスムーズにするためにできる限りのことをしてきた結果、ベースモデルのパフォーマンスを維持したとみられる。
数値などが発表されていないため、その性能に変化がないかを知る由もないが、オーナーは大満足しているという部分では、少なくとも大成功したことは間違いない。