スペイン・バルセロナのある地方にちなんで付けられた「ラヴァル」は、2021年に「UrbanRebel」(アーバンレベル)というコンセプトモデルとして初公開された。
量産型では、VWグループの「MEBエントリー」プラットフォームを「ID.2」と共有。「ID.3」の兄弟車「ボーン」の下に位置する。ID.2からは、最高出力166kW(226ps)を発揮するモーターや、38kWhまたは56kWhのバッテリーパックなども流用される見込みで、航続距離は小型シティカーとしては十分な440kmと予想されている。
捉えたプロトタイプのフロントエンドには、鋭く後部にスイープする三角ヘッドライトを装備、バンパーにはかなり大型のグリルも確認できる。また、ボンネットにある2本のプレスラインや、フロントブレーキを冷却するためのスリムな通気口など、超攻撃的なコンセプトデザインを継承しているほか、後部でもかなりアグレッシブなディフューザーが目立っている。
ボディサイズは、全長4000mm、ホイールベース2600mmとMINIクーパーより6インチ(約15センチ)長い設定だ。兄弟車のID.2は全長4050mm、ホイールベース2600mmとほぼ同等となっている。
ラヴァルのワールドプレミアは2025年で、スペインのマルトレルの工場で製造される。発売は2026年となり、価格はID.2の2万5000ユーロ(約398万円)とほぼ同じで、VWグループの最廉価EVとなりそうだ。なお、北米でのクプラのラインナップには含まれていないという。