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TOYOTA COROLLA SEDAN
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HONDA CIVIC
室内空間はクラス最大級まで拡大したシビックの勝ち
Cセグメント最大級のボディサイズとなるシビックのほうが全長とホイールベースが長い分、後席の膝周り空間は広い。しかし頭上空間に余裕があるのはカローラのほうだ。
シビックはシート座面が大きく低められているが、高身長の人が後席に座るとやや窮屈に感じられるだろう。これはセダンとハッチバックによるルーフ形状の違いが大きく影響している。
しかし荷室空間はトランクが独立したカローラよりもシビックのほうが明らかに広く、後席の背もたれを倒して拡大することも可能だ。カローラもW×Bグレードを選べばトランクスルー機能が追加されるが、日常的な利便性ではハッチバックのシビックに軍配が上がる。
トヨタ カローラセダン ハイブリッド W×B
ボディサイズ:全長4495mm×全幅1745mm×全高1435mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1370kg
タイヤサイズ:215/45R17(前後)
ホンダ シビック e:HEV EX
ボディサイズ:全長4560mm×全幅1800mm×全高1415mm
ホイールベース:2735mm
車両重量:1460kg
タイヤサイズ:235/40ZR18(前後)
スポーツカー並の動力性能でシビックがカローラを引き離す
動力性能はシビックの圧勝といえる。ハイブリッドモーターのトルクはシビックの315Nmに対してカローラは185Nmに留まり、排気量が大きい分シビックのほうがエンジン出力も高い。
ガソリンモデル同士のエンジン出力を比べても、排気量は同じ1.5Lとなるが出力は3気筒自然吸気のカローラが120psで、4気筒ターボのシビックはハイオク仕様で182psを叩き出す。
カローラが勝るのはハイブリッドモデルで4WDが選べる点と、WLTCモード平均燃費で3km/Lほど優れる点のみと言えるだろう。とはいえ、カローラにも必要十分な動力性能は備わっている。シビックの動力性能が過剰気味なだけだ。
トヨタ カローラセダン ハイブリッド W×B
エンジン形式:直列4気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量:1797cc
最高出力:98ps/5200rpm
最大トルク:142Nm/3600rpm
トランスミッション:電気式CVT
駆動方式:2WD(FF)
ホンダ シビック e:HEV EX
エンジン形式:直列4気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量:1993c
最高出力:141ps/6000rpm
最大トルク:182Nm/4500rpm
トランスミッション:単速
駆動方式:2WD(FF)
カローラとの価格差は約140万円!高額なシビックを選ぶ理由は?
価格の高さはシビック唯一のウィークポイントと言えるだろう。ハイブリッドモデルの最上級グレードの価格差は約140万円にものぼり、両車のスタートプライスを比べても同じくらい違う。
カローラの価格は車格や性能に対して相応だ。しかし現在のシビックはプレミアムカーと呼べる性能と価格設定であり、カローラよりも遥かに格上の存在となってしまった。
前輪駆動の4ドアスポーツカーを所望するなら、高い運動性能を誇るシビックはベストな選択となるだろう。しかし、実用面を考慮すると、シビックより安くて使いやすいクルマは他にもたくさんある。