40年の時を経て蘇るガンマはEVで
ガンマは、1976年から1984年まで製造・販売された、ランチアの最高級ファストバック/2ドアノッチバックだ。そしてこの新型ガンマは、2038年までにカーボン ニュートラルを目指すステランティスの「Dare Forward 2030」戦略に基づくランチア初の完全電動モデルとなる。
ランチア ガンマの次期モデルについての最後の公式発表から丸1年が経ったが、ステランティスがようやくティザーを公開した。新型は、ステランティスの「STLA Medium」プラットフォームを採用、イタリアのステランティスのメルフィ工場で2026年から生産開始される。
同社CEOのルカ・ナポリターノ氏は、「新しいガンマは、未来への旅のマイルストーンを表しています」と表現、「この車は、持続可能性と高性能に対する当ブランドの取り組みを体現すると同時に、何十年にもわたってランチアを特徴づけてきた紛れもない優雅さを称えています。歴史あるメルフィ工場で生産することで、イタリアの豊かな自動車の伝統とのつながりを強化し、電動化された未来へのビジョンを推進しています。ガンマはランチアの象徴であるイノベーション、スタイル、そして卓越性の絶え間ない追求の最高のものを紹介します」と語っている。
ランチアは今後10年間のロードマップを発表しているが、電動化が中心となるのは当然のことだ。このプロジェクトは、2024年に新しいイプシロンの導入から始まり、2026年にはフラッグシップのガンマEVの発売、そして2028年には完全電動のデルタで最高潮に達するのだ。
イプシロン新型は、純粋なバッテリー駆動とハイブリッドの両方のバリエーションで提供される。しかし2026年以降、同社EVのみを導入し、2028年までにラインナップ全体が電動モデルのみで構成される予定のため、ハイブリッドイプシロンの寿命が比較的短く、わずか4年しか持たないことを意味する。
ナポリターノ氏は、新型ガンマは「美しくエレガントなイタリア車であり、新たなフラッグシップモデルになります。外観も内装も美しく、イタリアの家のリビングルームにいるような気分になります」と語り、「復活します。真のデルタになります。エキサイティングな車、進歩と技術のマニフェスト、そしてもちろん電気自動車になります」と締めくくった。
スペック詳細は不明だが、新プラットフォームのおかげで、航続距離が1回の充電で最大435マイル(700 km)になると予想されている。
ガンマ新型は、イプシロン、今後登場のデルタと共に、完全復活を目指す「ランチア」ブランドにとって、欠かせないピースであることは間違いない。