キア(KIA)が現在開発中のコンパクト電気クロスオーバー市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。実質的にキア「ソウル」後継モデルとなるこのモデルの正式な名称は確定してないが、おそらく「EV3」の下に位置するため、「EV2」を名乗ることになりそうだ。
ヨーロッパで初めて捉えたプロトタイプは、同ブランドの特徴的な迷彩をまとっている。外装の大部分は覆われているが、クルマの全体的な形状は非常に明白。ルーフレールを備え、冒険的なエクステリアのヒントを与えている。
EV2は、EV3にも使われているヒョンデモーターグループの柔軟な「E-GMP」プラットフォームの低コスト版を採用するはずだ。電気システムもコストを抑えるために、E-GMPの通常の800Vではなく400Vシステムとなり、充電にかかる時間は長くなると思われる。
EV3では、58.3kwh(標準)と81.4kwh(長距離)のバッテリーオプションが用意されるが、EV2でも同様のものが提供される可能性がある。上位モデルではWLTPサイクルで最大航続距離は400kmを超えるとみられる。これは最大のライバルとなるMINI「エースマン」の航続距離310kmを圧倒する数値だ。
キャビン内では、同ブランドの他のEVと同様に、デジタルゲージクラスターとインフォテインメントハブの画面を組み合わせ、単一のパネルを備えたミニマリストデザインになる可能性が高い。また、AI搭載の音声アシスタントを計画している。
キアは2027年末までに少なくとも14台のEVを登場させる予定で、テスト中の車両ではEV4ハッチバックとリフトバック、高性能EV9 GTなどがある。
EV2のワールドプレミアは2025年内と予想されているが、そのコンパクトなサイズから米国市場では販売されないと予想される。