標準のA5と直接比較すると、わずかに大きいグリル、幅広のテールパイプを装備
アウディは今秋、主力モデル「A5」(A4後継モデル)新型の「セダン」とワゴン「アバント」を発表、さらに先日の「広州モーターショー2024」にて、ロングホイールベースバージョン「A5L」を公開したが、新たなプロトタイプが目撃された。
このプロトタイプも5ドアモデルであり、おそらく収益性の高い中国市場向けに調整された新しいバリエーションの可能性がある。
グローバル仕様のアウディA5は現在、セダンとアバントのボディスタイルで販売、ストレッチされたA5Lは、中国市場専用に作られた本格的な4ドアセダンだ。
捉えたプロトタイプは、グローバルA5セダン(やや紛らわしいことに、これも5ドア)と見間違えそうだが、いくつかの顕著な違いがわかる。最も明らかな違いのひとつは、ナンバープレートの配置だ。A5 セダンではナンバープレートがLEDライトストリップのすぐ下にあるが、このプロトタイプではリアバンパーに取り付けられている。さらに、テールゲートのシャットラインは標準モデルとは異なり、リヤウィンドウとの接続部分か直線ではなくカーブしているのだ。
スパイショットでは、ルーフラインがわずかに手直しされているように見えるが、このルーフラインからも独自のアイデンティティがうかがえる。微妙な再設計により、リアスポイラーがより目立つようになり、A7 スポーツバックを彷彿とさせるファストバックのシルエットが車に与えられているようだ。また、Cピラーの後ろのグリーンハウスデザインも微調整されているようで、よりダイナミックなサイドビューを示唆している。
フロントエンドを標準のA5と直接比較すると、わずかに大きいグリルを装備しているようだ。一方、リヤエンドはより幅広のテールパイプを誇示し、このプロトタイプを際立たせるよりアグレッシブな美観を完成させている。
このプロトタイプが中国市場向けと思われる、最大のポイントは、このカモフラージュ仕様で、歴史的にアジア市場、特に中国向けのアウディモデルに適用されてきたタイプなのだ。標準のA5セダンとの微妙な違いと合わせて、これは中国限定の製品である可能性があると推測するのは妥当だろう。
対象市場に関係なく、この新しいA5バージョンは、他のA5ファミリーと共有する最新の「PPC」(プレミアムプラットフォームコンバスション)アーキテクチャーを採用する。このプラットフォームは、ICE駆動のA4に取って代わり、将来のパワートレーンオプションにモジュール性を提供するという大きな変化をもたらす。
ボンネットの下には、おなじみのターボチャージャー付き2.0L直4エンジンを搭載すると予想されている。ただし、一部の電動化された兄弟モデルとは異なり、このバージョンは非電動のままであり、従来のパワートレインを好む購入者に対応している可能性がある。