日本のエンジニアリングリーディングカンパニーであるアスパークは、同社の電動ハイパーカー「アウルSP600」が最高速度438.7km/hを記録し、「世界最速の電動ハイパーカー」としてギネスに正式認定されたと発表した。
近日発売予定のアスパーク「アウルSP600」が、リマック「ネヴェーラ」の記録を破った。この新型ハイパーカーは、最高速度438.7 km/h(272.6mph)を記録し、クロアチアのライバルより26.7km/h(16.6mph)速い記録を打ち立てたのだ。
この素晴らしい記録は、ドイツのパーペンブルク試験場にある1.8km(2.4マイル)の直線で達成された。ニュルブルクリンク24時間での優勝経験を持つプロドライバーのマルク・バッセングがハンドルを握り、速度は「Racelogic V-Box」デバイスによって記録および検証されたという。
このマシンはアウルSP600の「量産予定のプロトタイプ」と説明されている。まだ正式には発表されていないが、最高速度を上げるために空力特性を調整したアスパーク「アウル」の進化版のようだ。ただし、同社がアウルの最高出力2012psのクアッドモーター電動パワートレインにアップグレードを加えたかどうかは不明だ。また、アウルSP600の生産予定数や価格も不明となっている。
アスパークは記録挑戦のためにブリヂストンと提携し、ポテンザ・レースをベースにカスタムエンジニアリングされたタイヤを開発したという。このタイヤは420km/h(261mph)以上の速度に耐え、アウルの「車両重量と運転ダイナミクス」の特定の要件も満たすと言われている。
アスパークの吉田眞教CEOは、「アウルハイパーカーの製造を開始してから約10年が経ちました。世界最速のクルマを目指し、今日、最高速度の世界記録に挑戦し、それを達成しました」と海外メディアに語ったようだ。
注目の量産バージョンはまもなく公開される予定。だが、おそらく記録車のモータースポーツをテーマにしたカラーリングと、フクロウ(アウル)の目を模したヘッドライトステッカーは廃止されるだろう。