トヨタ、新型アーバンクルーザーを初公開、コンパクトSUVながら広い室内空間備えたBEV!【欧州】

欧州トヨタが発表した新型アーバンクルーザーは、アーバンSUVコンセプトから開発され、欧州で急速に成長し競争が激化しているコンパクトSUVセグメントにおいて、パワフルなデザイン、広々とした室内空間、充実したテクノロジーを兼ね備えた新型バッテリー電気自動車(BEV)だ。2025年ブリュッセルモーターショーにて一般公開される。トヨタは、2026年までに専用プラットフォームを使用する6つのバッテリー式電気自動車を含む15のゼロエミッション車をラインナップする予定としている。

力強いスタイルに統合された車両の使いやすさ

アーバンテックをテーマに開発され洗練されたアーバンクルーサーのスタイリングは、どの角度から見ても大胆な外観に仕上げられている。トヨタの現代的なデザインの象徴である“ハンマーヘッド”フロントエンドをはじめ、力強く表現されたフロントとリヤバンパー、さらにバックドアの幅全体にわたって広がるテールライトが、車両をたくましい外観へと引き上げている。コンパクトSUV型のアーバンクルーザーの車両サイズは、同じくコンパクトSUVのヤリスクロスよりもわずかに大きいサイズで製作されている(ボディサイズ:4,285×1,800×1,640mm、ホイールベース:2,700mm)。

車両の最小回転半径はわずか5.2mに収められている。ホイールはグレードに応じて18インチまたは19インチのアルミホイールで、シャープなデザインのフルホイールカバーが装着されている。このカバーは軽量化を実現するとともに、空力特性を向上させている。幅広いカラーバリエーションのエクステリアには、ブラックルーフとのバイトーンオプションも含まれている。

アーバンクルーザーの比較的長いホイールベース(ヤリスクロス比+140mm)により十分にスペースが確保された室内空間は、多用途に合わせて使いやすくなっている。スライド式リヤシートシステムにより、前席と後部座席の乗客間の距離を簡単に調整でき、より大型のDセグメントSUVに匹敵するほどのスペースを確保できる。リヤシートは40:20:40の分割可倒式で、リクライニングも可能だ。このように設計段階から柔軟性を考慮することで、必要に応じて乗客の快適性を確保することができる。

2種類のバッテリーパックと2種類の駆動方式の組み合わせ

アーバンクルーザーには、2種類のバッテリーパックと、前輪駆動または四輪駆動のオプションが用意されている。いずれもリン酸鉄リチウムイオン電池が利用されており、耐久性と安全性の向上、コスト削減に貢献している。49kWhのバッテリーは前輪駆動モデルのみに搭載され、モーター出力で144psを発揮。さらに、FFモデルでは、61kWhのバッテリーを搭載し、 モーター出力で174psを発揮する。

本格的なSUVであるアーバンクルーザーには、全輪駆動モデルも用意されている。このバージョンでは、61kWhのバッテリーを搭載し、モーター出力で184psを発揮する。また、アーバンクルーザーの全バージョンには、寒冷時の性能を最適化する省エネタイプのヒートポンプ式エアコンと手動操作のバッテリー予熱機能が装備される。

この車両は、電気自動車として販売されることを見越して、電気自動車専用の新しいプラットフォームで構成されている。広々とした室内空間と高電圧部品を内蔵した保護機能を備えることにより、フロアのクロスメンバーが不要となり、バッテリーを搭載するスペースがより広く確保されている。

悪路走破性を高めるドライブモードと安全支援システムを搭載

新型アーバンクルーザーの大きな特徴のひとつは、本格的なSUVとしての四輪駆動システムが選択できることだ。48kWのモーターをリヤアクスルに追加することで、不安定で滑りやすい路面でも安定した走りを実現し、悪路での安心感と快適なドライビングの両方を実現。また、このシステムは、駆動トルクを反対側の車輪に配分しながら空転する車輪を検知してブレーキをかけるダウンヒルアシストコントロールとトレールモードも備えている。前輪駆動モデルには、積雪路での走行時に駆動トルクを制御して車輪のスリップを低減するスノーモードが搭載されている。

すべてのアーバンクルーザーのバージョンは、アクティブセーフティとドライバー支援システムの包括的なパッケージの恩恵を受け、一般的な事故リスクの認識と回避に貢献している。プリクラッシュシステム、アダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報、車線維持支援などの機能が含まれる。360度カメラシステムは、起伏のある場所での運転や狭い場所での駐車時に、ドライバーに車両周辺の完全な視界を提供する。

システムへのアクセスをシームレスにする車載システム

車内のインストルメントパネルは、ドライバーの10.25インチデジタルコンビメーターと10.1インチマルチメディアディスプレイがシームレスに統合されている。マルチメディアシステムは、最新の交通情報も考慮したクラウドベースのデータを使用する衛星ナビゲーションにより、高速かつ直感的な操作ができるように設計されている。スマートフォンとの統合も提供されており、ドライバーは好みのアプリやサービスに簡単にアクセスできる。グレードにより、パワー運転席シート調整機能、JBLプレミアムオーディオシステム、固定式サンルーフなどの装備も利用できる。

また、電気自動車の日常的な管理をサポートするテクノロジーも搭載されている。トヨタのホームチャージ(HomeCharge)国内用ウォールボックスとは、トヨタ車とのシームレスな操作性を実現する充電設備だ。さらに、MyToyotaアプリを利用すれば、車両のバッテリー充電状態の確認、便利な充電スタンドの検索、充電セッションのスケジュール設定やモニタリングなど、より便利に利用することもできる。

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