0-100km/h加速は2.9秒! 15kmのEVモード走行が可能
「Super」と「Light」(軽量)を略したモデル呼称であるSLは、1952年に公道を走行できるレーシングスポーツカーとして発表され、ルマン24時間レースで見事なワンツーフィニッシュを飾ったほか、世界各地のレースで輝かしい戦績を重ねた「300 SL」(W194)をベースに、1954年に「300 SL」(W198)として発売された。
初代300 SLの誕生から70年以上の歴史を持つSLは、メルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わった。SL専用の高剛性プラットフォームによる卓越したドライビングパフォーマンスと快適性を兼ね備えたドライバビリティ、2+2シートレイアウト、そしてオープンエアドライビングを楽しむことができるモデルだ。また、インテリアはアナログとデジタルを融合した「ハイパーアナログ」デザインを採用することで、300 SLのデザインをオマージュしながらもラグジュアリーで快適な空間を実現している。
このたび追加された「SL 63 S E」には、612ps/850Nmを発する4.0L V型8気筒ツインターボエンジン「M177」に、204ps/320Nmの電気モーターと、メルセデスAMGが自社開発した80kWのAMGハイパフォーマンスバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。システム総合で816ps/1420Nmを引き出し、0-100km/h加速を2.9秒でこなす実力の持ち主だ。WLTCモード燃費は8.8km/Lで、15kmのEVモード走行が可能となっている。
AMGダイナミックセレクトには「Electric」「Battery Hold」「Comfort」「Smoothness」「Sport」「Sport+」「Race」「Individual」の 8 つのモードがあり、それぞれ 精密な設定が施されているため、SL 63 S Eの特性を効率重視から ダイナミックなものまで広い範囲にわたって変化させることができる。ドライブモードによって、駆動システムとトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンション の減衰特性、サウンドなど、主要なパラメーターが変更される。モードの選択は、メディアディスプレイのスイッチまたはAMGドライブコントロールスイッチで行う。
通常SL 63 S Eは、電気モーターがオンになると「Comfort」モードで静かに始動(「サイレントモード」)。コックピットディスプレイに、「Ready」アイコンが現れ、車両が走行する準備ができていることを示す。さらに、運転準備が完了したことを知らせるサウンドエフェクトとして、AMGらしいパワフルなサウンドが車内スピーカーから響き渡る。
そのほか、SL 63 S Eでは、パフォーマンス志向の連続トルク可変配分式四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」や、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」、「AMGアクティブライドコントロールサスペンション」が採用され、卓越したパフォーマンスを実現。
エクステリアでは、サイドエンブレムに「E PERFORMANCE」を、リアエンブレムには赤色の「E PERFORMANCE」を装着。ホイールは 21インチAMGアルミホイールが標準装備され、オプションのAMGカーボンパッケージ(※)を選択すると、別デザインの21インチ AMG鍛造アルミホイールが装着可能だ。
※AMGカーボンエクステリアパッケージ、AMGカーボンファイバードアミラー、AMGカーボンファイバーインテリアトリム、ダークアクセントライト(ヘッドライト/テールライト)とセットで税込132万6000円
インパネには12.3インチのデジタルコックピットディスプレイと11.9インチの縦型メディアディスプレイの2画面による「MBUX」を搭載しているほか、11スピーカー650Wのブルメスター製サラウンドサウンドシステムを装備するなど、快適・便利なドライブを演出する。