暫定だけど… 次期型ベンツEV「CLA」ブランドで最も高性能に!購入前パーフェクトガイド

メルセデス・ベンツ CLA 次期型 プロトタイプ ティザーイメージ
メルセデス・ベンツは2025年、CLA次期型のEVを発売、その数ヶ月後にはハイブリッドモデルを導入することがわかった。ライバルとなるテスラ3に対抗すべく、まったく新しい「極めて効率的な」電動パワートレインを開発したようだ。

テスラ「モデル3」に対抗すべく、ゼロから開発した、まったく新しいパワートレインが搭載

メルセデス・ベンツは2025年、CLA次期型のEVを発売、その数ヶ月後にはハイブリッドモデルを導入することがわかった。ライバルとなるテスラ3に対抗すべく、まったく新しい「極めて効率的な」電動パワートレインを開発したようだ。

通常、ハイブリッドモデルを発売した後、BEVバージョンが登場するケースが多いが、新型 CLA のプロジェクトリーダーであるオリバー・ゾルケ氏は、Auto Expressの独占インタビューに、「手順を変えたかった。物事を違ったやり方でやりたかったのです」と語ったようだ。

メルセデス・ベンツ CLA 次期型 プロトタイプ ティザーイメージ

新型CLAがメルセデスに新たな技術の時代をもたらすことは以前から示唆しているが、今回、同ブランドはCEOのオラ・ケレニウス氏が、同ブランドの最先端技術についてさらに詳しく明かした。

まず、メルセデスの電動CLAには、テスラ「モデル3」に対抗すべく、ゼロから開発した、まったく新しいパワートレインが搭載されている。このシステムは、ポルシェ「タイカン」やアウディ「e-tron GT」と同様に、2速トランスミッションを採用、この技術は、EV のパフォーマンスと航続距離の両方にメリットをもたらす。

メルセデス・ベンツ CLA 次期型 プロトタイプ ティザーイメージ

CLA次期型は、MMA(メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャ)と呼ばれる、新しいプラットフォームをベースにした、まったく新しい「エントリー・ラグジュアリー」車の最初の車となる。これらは、CLA、CLAシューティングブレーク、GLA、GLB、およびEQAとEQBの電気同等品の後継車であると考えられている。このプラットフォームは「電気優先」として設計されており、800Vの電気システムを使用しているが、これは、現在のテスラの2倍の容量である。

また、58kWhと85kWhの2種類のバッテリーが提供されるほか、シングルまたはデュアルモーターが選択できる。前者は最高出力275psを誇り、4MATICモデルは全輪駆動のために前車軸に110psのモーターを追加するが、メルセデスは2つのモーターの合計出力を詳細に明らかにしていない。

この800Vレイアウトにより、CLAのドライバーは、10分で約300km(186マイル)を回復できるはずだ。 

EV開発をこのまま1本化し、加速させたいところだ。しかし、EVの世界的な需要が当初予想していたレベルの半分にとどまっているため、メルセデスはリスクを回避し、電気と内燃機関の両方のモデルを開発しなければならない。

そのため電気駆動システム担当シニアマネージャー、ティモ・ステグマイヤー氏は、CLA次期型では、「消費者は電気自動車、ハイテク内燃機関、プラグインハイブリッドの選択肢を持つことになる」。それだけでなく、CLAは「世界最高の4気筒エンジン」を使用すると断言している。

つまり、今後数年で厳しくなる欧州の排出ガス規制に準拠するため、マイルドハイブリッドの直列4気筒ガソリンエンジンと、プラグインハイブリッドエンジンの開発を継続するということだ。ティモ・ステグマイヤー氏は、「2027年に欧州での内燃機関事業を中止することは、いかなるシナリオでも決して意味がありません」と彼は語り、「つまり、MMAプラットフォーム用に開発中の最新のハイテクハイブリッド4気筒から、AMGのお客様が好むV8まで、パワートレインのポートフォリオを提供するということです。」と付け加えた。

運転技術面では、まったく新しいメルセデスオペレーティングシステム(MB.OS)を導入し、最先端のコネクテッドインフォテインメントと自動運転を実現する。

最近のほとんどのメーカーと同様に、メルセデスは人工知能を利用して、より自然で直感的なインタラクションを提供することで、仮想アシスタントを次のレベルに引き上げている。総合的に見て、MB.OSソフトウェアは「CLAをこれまでで最もインテリジェントな車にする」とケレニウス氏は言う。

同ブランドのボスは以前、Auto Expressに次世代CLAは非常にハイテクであるため「Sクラスよりも安全」になるとに語っていた。メルセデスは、ドイツと米国の一部の州の規制当局からレベル3の「アイズオフ」アシスト運転を承認された世界初の自動車メーカーであり、2025年にはSクラスとEQSのオーナーは、アウトバーンでトラックの後ろを最高時速95km(59mph)で走行しながら、運転中に動画を見たりメールを送ったりできるようになるという。

そして、CLAはこれを基に、カメラ、LiDAR、センサー、バックアップステアリングおよびブレーキシステムなど、必要なすべてのハードウェアをアーキテクチャに組み込み、顧客が発売時に「Drive Pilot 95」オプションを指定しない場合は「Over The Air」ソフトウェアアップデートでアクティブ化できるようになる。

最後にケレニウス氏は、「CLAの次世代自動運転は、これまでで最も洗練され、圧倒的に優れたアシスタントシステムになります」と延べ、「できるだけ早く、Sクラスに導入します。現在のSクラスのシステムはおそらく世界最高ですが、2028年までに新しいSクラスが現在のアーキテクチャの更新バージョンで登場するまでは、CLAはそれを上回るでしょう。」と付け加えた。

暫定ながら、CLA次期型はブランド史上最もハイテクであり高性能なモデルになるだろう。

キーワードで検索する

著者プロフィール

APOLLO 近影

APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…