4シーズン目のトヨタGR010が年間3勝、TGRがポルシェとの製造者部門タイトル争い制す【2024年チャンピオンマシン振り返り】

2012年からWECに参戦し続けているトヨタ。ハイパーカーが設立された2021年からはGR010ハイブリッドを投入し、熟成を重ねてきた。2024年はドライバーズタイトルこそ逃したものの、ポルシェとの接戦を制しマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

トヨタは現在、TOYOTA GAZOO Racingを通じて国内外のモータースポーツシリーズに参戦している。FIA世界耐久選手権(WEC)においては2024年、マニュファクチャラーズチャンピオンに輝いた。

WECの最高峰カテゴリーであるハイパーカークラスには、LMHとLMDhというふたつのカテゴリーのマシンが参加可能。2024年シーズンにおいてはトヨタ以外にもフェラーリやポルシェ、BMW、プジョーなど9マニュファクチャラーが参戦した。

WECに2012年から参戦し続けるトヨタは、ハイパーカークラスが設立された2021年にGR010ハイブリッドを投入。2025年シーズンまでは開発凍結期間であるため、基本的に車体は2021年からキャリーオーバーされているものの、3.5L V6ツインターボエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたAWDレーシングマシンは熟成が進めら、2024年に向けては、車体のアップデートはアンチロールバーの合理化や給油口の改善など小規模な変更にとどまったが、ドライバビリティや信頼性の向上が図られた。

GR010は同シーズン、最大のイベントであるル・マン24時間では2位に甘んじたものの、全8戦で3勝をマーク。表彰台は5回、ポールポジションは2回獲得するなど190ポイントを稼ぎ、マニュファクチャラーズチャンピオンに輝いた。また、ドライバーズ選手権では7号車を駆った小林可夢偉とニック・デ・フリースが3位、8号車をドライブしたセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮が4位に入った。

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