【プジョー5008オーナーレポートvol.3】

中古車選びは一期一会! ブラウンのVWシャランもグリーンのプジョー5008も逃し続けて、白い5008を落札!! 業者オークションでのクルマ探し

うちの奥さんのこだわりによって、愛車候補はVWシャランかプジョー5008の2台に絞られた。……で、なぜ最終的に5008になったのか? 今回は「中古車選びってタイミングなのよね~」というお話です。
PHOTO&REPORT:佐賀山敏行(SAGAYAMA Toshiyuki)

愛車はオークションで探す派

中古車を購入する場合、多くの方は中古車販売店を巡ると思う。中古車情報サイトなどを見て、お目当てのクルマがある販売店に出向いたり、人によってはそのまま通販で購入する方もいるだろう。

僕はこれまで何台もクルマを乗り換えきたが、じつは中古車販売店で購入したことがない。はじめての愛車ユーノスロードスターとその次に乗ったVWゴルフ3ワゴンは当時勤めていた出版社の同僚や上司から購入した。そして、それ以降は新車でリース購入したランクルプラドを除き、すべてオークションで購入している。

……と書くと、某ネットオークションを思い浮かべるだろうが、そうではない。僕が利用しているのは中古車販売業者用の、いわゆる「業者オークション」だ。

僕が任意保険を見てもらっている保険代理店では業者オークションによる中古車仕入れもやっていて、希望の車種や年式、走行距離にカラー、そして予算を相談すると、全国のオークションから希望に沿った1台を仕入れてくれるのだ。もちろん仕入れた車両は提携の工場でしっかりメンテナンスもしてもらえるので安心だ。

中古車販売店で実車を見て購入するのも良いが、素人がちょろっとエンジンをかけてもらったり、試乗したくらいではクルマの良し悪しはほとんどわからない。それならオークションから直接仕入れてもらった方が安く購入できるので、僕はこれまでずっと業者オークションを利用しているのである。

シャランも5008もタマ数が少なすぎ……

というわけで、いつもお世話になっている保険代理店のS社長に相談してみる。ちなみにS社長は大のクルマ好き。特にVWが大好きで、自分用にタイプ1を2台所有していて、普段の移動用としてゴルフやポロなど、高年式VWを常に1~2台持っているほど。だからこそ、実車を見られない業者オークションでも、僕はS社長に全幅の信頼を寄せて、愛車探しをお願いしているのだ。
僕がS社長の提示した条件は以下の通り。

【VWシャラン】
・第1希望
・予算は●●●万円以内(5008よりちょっと高め)
・カラーはブラウン一択、よほど走行距離が短いものであればブルーや紺もアリ。白とシルバーはNG
・グレードは問わないが、ACCは必須

VWシャラン(ブラックオークブラウン)

【プジョー5008】
・第2希望
・予算は●●●万円以内(シャランよりちょっと低め)
・カラーは問わないが、できればグリーン
・グレードは問わないが、ACCは必須

プジョー5008(エメラルドクリスタル)

5人家族の我が家はクルマ移動が基本。実家・大阪への墓参りも奥さんの実家・長野県佐久市に帰るのも、新幹線や飛行機なんて使えない! だからACCは必須なのだ。
で、カラーリングに関する条件は奥さんによるもの……やっぱりこだわりが強くて、シルバーや白はNG。だけど5008だけはバンパーが黒くてツートンが可愛いとの理由で白でもOKなのだ。

さて、この条件をS社長に伝えると、軽く絶句(笑)。予算は問題ないのだが、ブラウンのシャランもグリーンの5008もほとんどオークションには出てこないと言う。走行距離を気にしなければまだいいのだが、それは後々のトラブルを考えてS社長がNG。それでもプラドの返却まで余裕があったので、とりあえず探してもらうことに。

実際の業者オークション画面。車名や年式、走行距離の他、傷の有無などが書き込まれ、5点満点で評価点がつけられている。

第1希望はブラウンのシャランなのだが、いざ探してみるとポツポツとではあるが、希望の車両が出てくる。
はじめにざっと予算を伝えてはいるが、個々の車両の状態(走行距離や傷など)によって、実際の入札上限をS社長と話し合って決める。そしていざオークションがはじまると、S社長に入札をおこなってもらうのだ。

実際に入札に参加したブラウンのシャラン。こちらの予算をゆうに超えて落札されていった(苦笑)。

で、連敗……。全然落札できない。ブラウンのシャランを3台ほど挑戦したが、すべてダメ。ブラウンのシャランは珍しいからか、それとも僕のように指名で狙っている業者(ユーザー)がいるのか、落札価格が想定よりも高くなってしまい、どれも落札できない(泣)。

新車では不人気カラーだったはずなのに、中古車では高騰する……中古市場あるあるだ。

中古車って不思議で、例えばブラウンは人気がなかったから新車で買う人が少なかったはずなのに、中古車市場では希少車として人気がでたりする。もちろん不人気のままというパターンも多いが、ともかく新車時の人気=中古市場の人気とはならないのだ。

外装だけでなく、車内の写真などもチェック!

そして、それはグリーンの5008も同様。街でほとんど見かけることのないグリーンの5008だが、業者オークションではかなり高めの価格で落札されていく……。そして僕は悲嘆に暮れる。
そうこうしているうちにプラドの返却期日が近づいてくる。

購入する際に参考にするべき情報がみっちりと書き込まれている。

はじめは「そこそこあるやーん」と思っていたブラウンのシャランもめっきり出てこなくなり、グリーンの5008なんて全然出てこない。たまに出ても、走行距離が10万kmを超えていたり、スタート価格がいきなり予算オーバーだったり。
うーん、タマ数が少なすぎ(汗)。

とりあえず入札してみよう! ……あ、落札!!

さて、どうしようか? こうなりゃ中古車販売店に駆け込むか? なんて思い始めた頃にS社長からLINEが。
送られてきた写真を見てみると、なかなか良さそうな白い5008。

白の5008……のちの僕の愛車となる実際の車両だ。

正直、白の5008はブラウンのシャランやグリーンの5008より欲しい度はかなり下がるのだが、もうそんなことも言ってられない。何より、スタート価格がけっこう低かったので、うまくいけばかなりリーズナブルに落札できそうだ。

走行距離は約3万5000km。外装の傷が気になるが、「これくらいなら修正可能」とS社長。

というわけで予算を決めて、「とりあえずいってみてください!」と打診したら……はい、落札できました
うーん、中古車選びって運命というかタイミングというか……まぁ、こんなものだよね!

というわけでご対面! 新車でも中古車でも、愛車との初対面はいつだって嬉しい。

後日、「5008が来たよ」ということで、S社長が提携する工場へ出向く。車検は1年半ほどついているが、基本的な点検や整備、またちょっとした凹みや傷があったので、併せて直してもらうことにした。

たしかに室内は汚れ気味(汗)。しかし、しっかりとクリーニングをしてくれたので、納車時には無問題であった。
外装の傷も修正してもらった。また、タイヤはまだ使えたが、オールシーズンタイヤに交換してもらった。

さて、そんなわけで人生2度目の5008ライフがスタートです!

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著者プロフィール

佐賀山敏行 近影

佐賀山敏行

学生時代からの乗り物好きが高じて、 雑誌『カスタムバーニング』やムック『ハーレー・バガースタイル』な…