XJ最後の世代の生産終了と同時にフルエレクトリック化される次世代XJ計画を発表したが中止に
初代XJは、1968年にデビューした。その後24年間も販売されたが、その後の世代では、6〜9年という短いライフサイクルで販売されていた。XJ最後の世代となった「X3351」は2009年の夏に公開、2019年に生産終了となった。同時にフルエレクトリック化される次世代「XJ」計画を発表したが、その翌年に計画が中止となった。
XJ次世代型がフルエレクトリックで登場していたら、どのようになっていたのか、当時のプロジェクトを元にデザイナーのNikita Chuicko氏が再現した。
新世代のエグゼクティブモデルは、当時の他のジャガーモデルのスタイルで作られる予定だったのだ。他のジャガーよりわずかに大きい独自のラジエーターグリルを装備、フロントで最も興味深い要素は、オリジナルから継承される進化系「4つ目」ヘッドライトだろう。同時の円形からスクエア形状になり、内部にはL字型LEDデイタイムランニングライトが配置されている。
側面では、キックアップしたリヤクォーターウィンドウや、ポップアップ式ドアハンドルが予定されていたという。また、ドアの下部には、フロントとリヤのバンパーにも広がったモールディングも興味深い。さらにルーフにはオリジナルを彷彿させるダブルアンテナも見られる。
後部では、2019 年の公式ティーザーで見られたLEDテールライトを再現、リヤ幅全体に広がり、階段状になっている。そして最大の注目はこれまでの世代と同様のセダンではなく、昇降式リヤドアを備えたリフトバックであることが想定されていた。
すでにご存知のとおり、ジャガーは戦略を変更することを決定し、高級セグメント、つまりベントレーやロールスロイスなどのブランドと競合することに注力することになった。
そして第一弾となる「タイプ00」コンセプトを発表、市販化へ向けて動いているが、批判的意見も多く、発売直前で古き良きジャガーの伝統が加味されるかもしれない。