チェコ国内生産シェアNo.1を誇るブランド、「シュコダ」初のフルエレクトリックモデルとして誕生したのが「エンヤック」だ。初代となる現行エンヤックは、2020年秋に誕生、2022年には、クーペバージョンが続いた。現在同ブランドでもっとも売れているモデルへと成長しており、これが初の大幅改良となる。
改良新型では、キャビン内の強化された装備に加えて、軽微なスタイリングのアップグレードと空力特性の改善の恩恵を受ける。
視覚的には、新設計されたフロントエンドがハイライトで、はるかにスリムになった照明付きグリルと、LEDマトリックス技術を採用した新しいスプリットヘッドライトが採用されている。「テックデッキフェイス」とバンパーインテークの、よりクリーンなデザインにより、小型のエルロックと非常によく似ている。一方、側面とリアエンドはほとんど変わっていないようだ。
インテリアに関しては、シュコダは「より持続可能な素材と広範な標準装備」を含むいくつかの機能強化がみられる。ティーザービデオには、標準EVとともに発表される「Sportline」バージョンが紹介されている。また、「vRS」パフォーマンスフラッグシップもフェイスリフトされたラインナップの一部になると思って間違いないだろう。
同社は技術仕様の詳細には触れなかったが、改良新型では「多様なパワートレインオプション」で提供されると述べた。エンヤックは、2024年に航続距離と性能のアップグレードを受け、現在はRWDとAWDの2種類を提供、最高出力179psから340psを発揮する。
シュコダによると、フェイスリフト版では、「最適化された空力」の恩恵により、前モデルに比べて航続距離が長くなるという。現行モデルは、バージョンに応じて1回の充電で340~565km(210~351マイル)走行できる。
エンヤック改良新型のワールドプレミアは1月8日に予定されている。シュコダは今年創業130周年を迎えるので、今後数か月で同社がさらなるサプライズを用意しても不思議ではない。