アウディは2024年に電動サルーン「A6 e-tron」を発売したが、そのロングホイールベースバージョンとなる「A6L e-tron」の市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。
いまだ詳細は不明だが、他のアウディモデルのロングホイールベース仕様と同様に中国で独占的に提供され、生産も中国で行われる可能性が高い。
スウェーデン北部の山中で捉えたプロトタイプは車両全体がカモフラージュされているが、そのシルエットは本格的なエグゼクティブサルーンのようだ。
通常のA6 e-tronとの最大の違いは、ルーフラインが再設計され、後部のボリュームが顕著に増していることだろう。ホイールベースが長くなり、キャビンがCピラーの後ろで調整され、よりバランスの取れたプロポーションが完成している。
フロントエンドではバンパーインテークが広くなり、グリルレスのノーズが確認できる。後部ではリヤディフューザーのレイアウトがわずかにシンプルになるとともに、独自のパターンが採用される可能性があるという。
このロングホイールベースバージョンは、2024年の北京モーターショーでデビューした、密接に関連する「Q6L e-tron」に続くものだ。中国専売であるQ6L e-tronは、グローバル仕様のQ6 e-tronと比較して、いくつかのスタイリングのアップグレード、中国固有のインフォテインメント、およびより大きなバッテリーパックを導入していることから、おそらく同じ要素がA6L e-tron にも採用されると見られる。
量産型ではPPEプラットフォームを採用。107kWhバッテリーパックが搭載され、CLTCサイクルで700kmを超える走行距離が実現されると予想される。また、グローバルバージョンと同様にこの中国製e-tronは、シングルモーター(RWD)とデュアルモーター(AWD)が選択できる可能性があるだろう。
A6L e-tronは、Audi-FAW合弁会社の一環として長春工場で生産される予定となっており、2024年12月に同じ施設で生産が開始された「Q6L e-tron」に続き、中国で製造される2番目PPEベースのモデルとなる。