どちらも歴代史上最速! フォルクスワーゲンがゴルフRとゴルフGTIを一挙お披露目【東京オートサロン2025】

2025年が始まったばかりだというのに、フォルクスワーゲンの勢いがすごい。1月10日から始まった東京オートサロン2025では、大黒柱であるゴルフのハイパフォーマンスモデルの最新型を一挙お披露目。マイナーチェンジを果たしたゴルフR、ゴルフRヴァリアント、ゴルフGTIの3台が勢揃いした。

最高出力333PS/420Nmの新型ゴルフRをジャパンプレミア

フォルクスワーゲン ジャパンのブランドディレクターであるイモー・ブッシュマン氏と新型ゴルフR。

フォルクスワーゲン・ブースに並んだのは、日本初公開となる2台の新型ゴルフR(ハッチバックとステーションワゴンのヴァリアント)、そして新型ゴルフGTI。いずれも現行型である8代目ゴルフのビッグマイナーチェンジ版(いわゆるゴルフ8.5)だ。新型ゴルフGTIは、2024年7月のプレス向けイベントで左ハンドル仕様が披露されていたが、今回は日本向けの右ハンドルとなっている。

2025年の日本におけるフォルクスワーゲンモデルのラインナップと新型ゴルフRを紹介。

2024年のフォルクスワーゲンは、マイナーチェンジを受けたコンパクトSUVのTクロスを皮切りに、フルモデルチェンジを受けたティグアン、パサートが相次いで上陸した。すでに発売がアナウンス済みだった新型ゴルフ(マイナーチェンジ版のゴルフ8.5)も「東京オートサロン2025」の初日である2025年1月10日に販売がスタートしている。

多目的EVバンの「I.D. BUZZ」を2025年中に日本発売

EVバスであるI.D. BUZZの2025年中に発売にも触れていた

プレスカンファレンスでは、「R」のロゴが入った上着を着たフォルクスワーゲン ジャパンのブランド ディレクターであるイモー・ブッシュマン氏が登壇。今回の主役である新型ゴルフR、ゴルフRヴァリアント、GTIを披露した。同氏は、こうした新型モデルが登場したことで、2025年は販売面でも攻勢を仕掛ける年になると、手応えを語っている。さらに、今年は「未来のワーゲンバス」であるI.D. BUZZを日本に導入すると改めてアナウンス。フォルクスワーゲンが掲げる「People’s Car(国民車)」であり、先進安全装備などの最新技術を投入したEVミニバンとして、フォルクスワーゲンの新しいアイコンになるとともに、これまでにないユニークなラインナップが完成すると期待を述べていた。

新型ゴルフGTIも「最速のGTI」をアピール

新型ゴルフRは、ハッチバックとヴァリアントの両方を展示

そして、今回の主役である新型ゴルフR、ゴルフRヴァリアントについては、いままでの「R」のDNAを受け継ぎ、高い実用性と先進性、そして先代よりも高いパフォーマンス(最高出力333PS)を備えた史上最速の「R」であると紹介。2.0L直列4気筒ターボのエンジンセッティングにより従来型よりも13PS向上した最高出力に対応するため、最新のフルタイム4WDである「4MOTION」には、「R-Performanceトルクベクタリング」を備え、左右後輪のトルク配分を0-100%の間で可変させることで、高いハンドリング性能を実現していると、GTIとの違いも解説していた。

日本仕様の新型ゴルフGTIも披露された

一方の新型GTIは、高い実用性と快適性を兼ね備えた、バランスのいいホットハッチであるとGTIらしさを改めてアピール。ハニカムグリルやチェック柄シートなどのGTIの伝統を受け継ぎつつ、「IQ.LIGHT」やフロントのイルミネーションロゴなどの最新装備やデザインの特徴にも注目であるとプレゼンしていた。

新型ゴルフGTIのリヤまわり

さらに、20PS向上となる最高出力250PSのハイパワーによりエキサイティングな走りを実現している点も、速度無制限のドイツ・アウトバーンをコンパクトハッチである初代GTIが解放したというエピソードとともに紹介している。最後は、最新の内外装を備えた新型GTIの登場にも注目して欲しい、と締めくくった。

なお、東京オートサロン初日に発表された新型ゴルフRは、「R」が704万9000円、ナッパーレザーシートが標準になる「R Advance」が749万9000円。新型ゴルフRヴァリアントは、「R」が712万9000円、「R Advance」が757万9000円となっている。

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著者プロフィール

塚田 勝弘 近影

塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー…