カーボンセラミックディスクを備えた強化ブレーキも追加


しかし、残念な点のひとつは、標準モデルと見た目がそれほど変わらないことだ。そこで登場するのが、「Unplugged Performance」(アンプラグド・パフォーマンス)だ。

同社は、米カリフォルニアを拠点とするテスラチューニングのスペシャリストだ。今回は、「モデルSプラッド」カスタムを世界で最も有名なポッドキャスター、ジョー・ローガンのために制作したという。コメディアンでポッドキャストのホストである彼は、数年前から「モデルS プラッド」を所有していたが、ベースモデルでは満足できなくなったと感じており、同社にカスタムを依頼したという。

モデルSプラッドとすぐに区別できるのは、「S-Apex」と名付けられたカーボンファイバーワイドボディキットだ。このキットは、フレア・リヤホイールアーチを備え、プリプレグ・カーボンファイバー製の19ピースキットを装備、全幅が80mm(3.14インチ)広くなっている。このほか、前輪後ろのカーボンファイバー フィン、アグレッシブなカーボン・ディフューザーや、カーボン・リヤ・リップスポイラーが装備される。ボディは、ブルーがかったパールホワイトの美しい色合いに再塗装され、ペイント保護フィルムで覆われている。
脚周りには、フロントに21×10インチ、リヤに21×11.5インチの鍛造モノブロックホイールセットを装着、285/30と305/30のミシュラン・パイロット ・ポーツ4Sタイヤを履いている。また、カーボンセラミックディスクを備えた強化ブレーキも追加されたほか、鍛造ビレットサスペンションアームも取り付けられている。


なお、ローガン氏が注文したカスタムインテリアは、フランツ・フォン・ホルツハウゼンとの提携で制作、黒いアルカンターラインサートを備えた美しい白いレザーで覆われている。
カスタムの制作費用は明かされていないが、すべて込みで1千万円を超えている可能性もありそうだ。
