ジェネシスは現在、ブランド最大・最高級のクロスオーバーSUV「GV90」を開発中だが、そのプロトタイプが深い雪に埋もれるハプニングがあった。
ジェネシスは2015年からヒョンデが展開する高級ブランドで、トヨタのレクサスや日産のインフィニティと同様のビジネススタイルを取っている。GV90は、2024年に公開された電動SUVコンセプト、「Neolun」の量産バージョンとなる。

冬のスウェーデンの道路は滑りやすい。GV90プロトタイプを運転していた韓国人テストドライバーが、スクープ班のカメラから逃れようとしたまさにその時、溝に落ちてしまった。
GV90はジェネシスのラインナップのなかで最も豪華となり、2026年に発売される予定だ。そのプロポーションが巨大であることは明らかで、ヘッドライトとテールライトの薄いデュアルライトストリップなど、紛れもなくジェネシスの特徴的なディテールもあるが、さらに興味深いものもある。
たとえば、スリムなLEDデイタイムランニングライトは水平ながら内側の端にわずかな湾曲が見られる。これまでのどのモデルにも見られなかったディテールであり、Neolunコンセプトを思い起こさせる。ヘッドランプを下向きに曲げるのは、グリルの端を後方から照らすために必要だからだ。

また、プロトタイプの巨大な側面は、コンセプトプレビューを忠実に再現したものだが、大きな違いが1つある。生産モデルにはセンターピラーがあり、スーサイドドアではなく従来のリヤドアになっていることがわかる。
コンセプトの技術的な詳細はあまり明らかにされていないが、キア「EV9」やヒョンデ「アイオニック9」と同じ「E-GMP」プラットフォームを採用していることはわかっている。これら2つのSUVはどちらもRWDのシングルモーターモデルを提供するが、より高級志向のGV90にはデュアルモーターと全輪駆動が標準となる予定だ。
これらのことからも、ベースモデルがキアやヒョンデと同じ最高出力435psを実現し、608psのフラッグシップがラインナップのトップに位置する可能性があるということだろう。
GV90は今後数か月以内にデビューし、2026年モデルとして約10万ドル(約1500万円)の価格で発売されると予想されており、市場ではメルセデス・マイバッハ「EQS」の強力なライバルとなりそうだ。





















