プロジェクトVは新しいコンセプトの中にケータハムのDNAを受け継ぐ

ドイツデザイン評議会が主催している「ジャーマンデザインアワード」は1953 年に設立された、国際的に権威のあるデザイン賞のひとつ。世界各国で開催される他のデザイン賞を受賞するなど、一定の評価を受けた作品の中からドイツデザイン評議会が参加作品をノミネートする点が非常に特徴的。そのためノミネート自体が名誉とされている。
このアワードは「エクセレント プロダクト デザイン」「エクセレント コミュニケーション デザイン」「エクセレント アーキテクチャー」の3部門で構成されており、各部門で「Gold(最優秀賞)」「Winner(優秀賞)」「Nominee(ノミネート)」が設けられている。

プロジェクトVは、ケータハムが進める新型EVスポーツクーペ開発プロジェクト。プロジェクトスタート時から電気自動車として設計されたプロジェクトVは、チーフデザイナーであるアンソニー・ジャナレリー氏の作品。彼のビジョンは世界的に有名なイタリアのエンジニアリング会社イタルデザインによって実現された。ケータハム・セブンのデザインはシンプルかつミニマリストであり、軽量で運転が楽しいという本来の機能のためにデザインされているが、この哲学はプロジェクトVにも引き継がれ、プロジェクトVが軽量かつシンプルであることを意味する。
プロジェクトVの受賞にあたり、審査員からはこのような評価コメントが発表されている。
「そのミニマルなデザイン哲学が、クリアでエレガントな表面を生み出している」
「その卓越したプロポーションと印象的なキャラクターで印象づける」

このたびの受賞を受けて、アンソニー・ジャナレリー氏はこのようにコメントしている。
「はじめに、このような評価をいただきました審査員の皆様、そしてドイツデザイン賞の皆様に感謝申し上げます。
私たちのチームは、エクセレント・プロダクト・デザイン部門の受賞者として認められたことを大変光栄に思っています。
プロジェクトVでは、この新しいコンセプトの中にケータハムならではのDNAを残したいと考えました。私たちは、シンプルでミニマルなデザイン哲学をスポーツクーペのアーキテクチャーに適用し、魅惑的で時代を超越したシルエットを生み出すことを目的としました。
このデザインが最終選考に残り、業界のデザイン・エキスパートたちから表彰されたことは、私にとってもケータハムにとっても非常に誇らしい瞬間です」