目次
プジョーらしさを継承しつつ見た目も機能性も大幅進化

ご存知のとおりシトロエン・ベルランゴ、フィアット・ドブロとともにバッジエンジニアリングにより生まれた1台がこのプジョー・リフターだ。日本市場へはベルランゴに続いて2020年11月に導入された。
エクステリア




直近の2年8月にはマイナーチェンジを受け、新型に切り替わったばかり。エクステリアデザインではまずフロントまわりの表情を一新。これまでのめっきのフレームが付いた比較的オーソドックスだったグリルが、最新のライオンのロゴをあしらいつつ、周囲をブラックアウトしたブロック状のパターンに変更。デイライトもブロック状になった。またヘッドライト、フォグランプは従来のハロゲンからLEDに替え、夜間の視認性を向上させている。リヤに回ると、PEUGEOTレタリングロゴが幅広く配置され、これはメーカーの説明によれば〝視覚的に重心が低くなり、安定感を印象づけたもの〞となっている。
乗降性



インテリアでは、中央のタッチスクリーンがこれまでの8インチから10インチに大型化。インフォテイメントシステムも刷新され、他のプジョー車と同様にOTA(=オーバー・ジ・エアー)により車両のソフトウェアアップデートが可能となり、常にソフトウェアを最新の状態に保てるようになった。Apple CarPlay、Android Auto対応のUSBコネクターには新たにType-Cが採用されている。そのほかメータークラスターが従来のアナログメーターからデジタルメーターに変更されており、表示がドライバーの好みの設定に切り換え可能になった。ほかにステアリングヒーターも新装備となっている。インストゥルメントパネルは従来のブラウン/ブラックのツートーンからグレー/ブラックのツートーンに変更、シート生地はエンボス加工を施したファブリックとなった。従来の5人乗りにあったマルチパノラミックルーフ、リヤシーリングボックスが廃止され、リヤゲート間口を最大化(特に上方)、大型の荷物の積載が可能となっている。
インストルメントパネル

先進運転支援機能関係では、アクティブクルーズコントロールがミリ波レーダーの追加で性能向上、停止後3秒以内の再発進が可能に。レーンポジショニングアシストも追加された。クルーズコントロール&スピードリミッターのスイッチは、ステアリングコラムからステアリング上に変更され操作性を向上させている。
居住性



ラインナップはこれまでどおりで、「GT」と「LONG GT」の2タイプ。いずれもターボチャージャー付きの1.5ℓ直4ディーゼルエンジンと8速ATの組み合わせだ。ボディカラーはシルカ・グリーン、ペルラ・ネラ・ブラック、アイシー・ホワイトの3色で展開する。
うれしい装備





月間販売台数 NO DATA
現行型発表 19年10月(マイナーチェンジ 24年8月)
WLTCモード燃費 18.1 ㎞/ℓ

ラゲッジルーム



……とマイナーチェンジの内容の主立った点をお伝えしたが、実は本稿の締め切りまでに試乗が叶わなかったことをお断りしておきたい。ただしエンジンが従来モデルと同様ということで、走りはこれまでどおり〝シュッ〞とした、兄弟車3車の中ではプジョーらしい爽快なキャラクターは変わらないはずだ。ステアリングの上からメーターを見るプジョー独特のポジションも、このリフターにこそ相応しいとも思う。

