Q8シリーズ頂点のモデルとして、パフォーマンスへの情熱、誇り、日常使用のバランスを組み合わせ、刺激的な体験を提供

RS Q8パフォーマンスは、Audi Sportモデル史上最もハイパフォーマンスな市販ガソリンモデルとして誕生。アウディのレーシングモデルおよび究極のスポーツグレードを開発・製造・販売するAudi Sport GmbHによるQ8シリーズの頂点に位置付けられるモデルとして、パフォーマンスへの情熱、誇り、日常使用のバランスを組み合わせ、刺激的な体験を提供する。
エンジンは640ps/850Nmを引き出す4.0L V型8気筒ツインターボ。0-100km/h加速は3.6秒を誇る。このエンジンは新開発の軽量エキゾーストシステムにより出力を向上させ、よりスポーティで魅力的なサウンドを放つ。
オプションのRSスポーツエキゾーストシステムに換装することで、さらにパワフルなサウンド体験を提供。quattro(クワトロ)フルタイム四輪駆動システムと8速AT(ティプトロニック)を組み合わせ、エンジンパワーを前後の車軸に40:60の比率で分配。スリップが発生した場合、駆動トルクの最大70%を前輪に、最大85%を後輪に伝えることができる。これにより、さらに正確なコーナリング、少ないアンダーステア、そしてより正確なターンインを実現している。
専用チューニングのRSアダプティブエアサスペンションを標準装備

足まわりでは、スポーティさと快適さを両立させるため、専用にチューニングされたRSアダプティブエアサスペンションを標準装備。ダンピングをコントロールするこのサスペンションは、車高を最大90mmの範囲で可変する。
さらに、アクティブロールスタビライザー(eAWS)を標準装備。2分割されたスタビライザーの間に配置されたコンパクトな電動モーターは両軸に接続され、直進時にはふたつのスタビライザーが分離して路面の凸凹をスムーズに吸収する。コーナリングの際には、eAWSの電動モーターがスタビライザーを相互逆方向に回転させ、ボディ横方向のロールを積極的に抑制し、高速域では安定感を向上させ、ワインディングでは俊敏なハンドリングを実現する。eAWSに電力を供給する48Vのリチウムイオンバッテリーは、短時間で高電流を吸収および放出可能で、それぞれ最大1.5kWの電力を2基の電動モーターに供給する。
また、高いパフォーマンスに対応するために、リヤスポーツディファレンシャル、セラミックブレーキ/アンスラサイトグレーのブレーキキャリパーを標準装備。色はオプションでレッドまたはブルーが選択可能となっている。ブレーキキャリパーは10ピストンで、ブレーキディスクの径はフロントが440mm、リヤが370mmだ。
こちらも標準装備となる四輪操舵システム「オールホイールステアリング」は、高トルクの電動スピンドルドライブにより、俊敏性と安定性に寄与。高速走行時での車線変更時には、後輪が前輪とは同方向に最大1.5度操舵。一方、低速時には後輪が前輪とは逆方向に最大5度操舵し、それにより回転半径が縮小される。なお、最高速度はオプションのスピードリミッターにより305km/hまで引き上げられる。
3Dデザインのハニカムセルと大型のシングルフレームグリルを組み合わせたフロントマスクがQ8シリーズの旗艦モデルを主張

エクステリアは、3Dデザインのハニカムセルと大型のシングルフレームグリルを組み合わせたフロントマスクが、Q8シリーズのフラッグシップモデルとしての力強い存在感を放つ。ドアミラー、フロントスポイラーエレメント、リヤディフューザーがマットグレー、その他の部分はすべてハイグロスブラックとなる。さらに、オプションのダークAudi rings & マットカーボン/ブラックスタイリングパッケージを選択すると、前述のアイテムが、すべてマットカーボンまたはハイグロスブラックになる(デジタルOLEDリヤライトの選択が必須)。また、左右の楕円の大型テールパイプや、リフレクターにより左右が分割されたディフューザーは、スポーティで個性的なリヤビューにひと役買っている。

ホイールは23インチのブラックポリッシュト6Yダブルスポークデザインアルミホイールを標準装備し、マットネオジムゴールドも選択可能だ。またオプション設定となる鍛造23インチアルミホイールには、優れたブレーキ冷却性能を発揮するモータースポーツにインスパイアされた5Yスポークデザインが採用されている。
5種類のライティングパターンから選べるHDマトリクスLEDヘッドライトを標準装備

ヘッドライトはHDマトリクスLEDが標準装備され、ダークベゼルがシリーズのトップモデルであることを主張。ハイビームの照射範囲を約2倍に拡大したレーザーライトは、車速70km/h以上で作動し、夜間の視界を飛躍的に向上させる。デジタルデイタイムランニングライトは、RS Q8専用のチェッカーフラッグデザインを含む5種類のライティングパターンから選択可能で、ユーザーはMMIのメニューからパターンを選んで個性的な表情を作ることができる。

リヤのデジタルOLEDリヤライトは5種類のデジタルライトシグネチャーを表示し、アシスタンスシステムと連動した近接表示機能が、道路上の安全性を向上させる。
バルコナレザーにハニカムステッチが施されたパーフォレーテッドSスポーツシートを採用

インテリアには、バルコナレザーにハニカムステッチが施されたシートベンチレーション付きパーフォレーテッドSスポーツシートを採用。スポーティさと上質な快適さを両立させている。また、各部に印象的なカラーアクセントをつけるレッド、グレー、ブルーのRSデザインパッケージプラスがオプションで用意され、RSロゴがカラーに合わせて刺繍される。

RS専用ビューを備えた12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラスRSデザインは、マニュアルモードでの最適なギヤチェンジのタイミングを示すシフトライトインジケーターを備えている。モータースポーツで使用されるメーターパネルと同じように、回転数の表示が緑から黄色、赤と点滅して、タイミングをドライバーに知らせてくれる。アウディバーチャルコックピット内のシンボルを通じて表示されるローンチコントロールは、RS Q8パフォーマンスの潜在的な加速性能を最大限に引き出す。
ニュルのラップタイムはSUVクラス最速の7分36秒698

RS Q8パフォーマンスは、世界で最も過酷なサーキットと言われるドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおけるSUVクラスのラップタイムレコードホルダー(発表時点)だ。2024年6月、レーシングドライバーおよび開発ドライバーのフランク・スティップラー氏は、20.832kmのトラックで、アップデート前のRS Q8よりも約6秒タイムを縮め、7分36秒698を記録。この結果には、出力を640 psに高めたこと、また専用にチューニングされたRSアダプティブエアサスペンションスポーツ、eAWS、オールホイールステアリング、そしてリヤスポーツディファレンシャルから構成される最適化されたシャーシコンポーネントが大きく貢献した。
