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すっきり感が増した外観のディテール

現行型のフォルクスワーゲン・ゴルフ8がビッグマイナーチェンジを受けて、いわゆる「ゴルフ8.5」にアップデートした。外観の刷新とインフォテイメントシステムのアップデートが主な柱で、GTIを含む一部グレードは、パワーユニットの強化も盛り込まれている。今回は、ホットハッチの元祖的であるGTIの進化を確かめた。
ゴルフ8.5世代のマイナーチェンジでは、涙目だったヘッドライトがシャープな形状になり、イルミネーション付VWエンブレム、新デザインのフロントグリルとバンパー、新デザインのアルミホイール(R-Line)などが与えられている。リヤまわりもバンパーが変わり、新デザインのLEDリヤコンビランプになり、前後ともにスタイリッシュになった印象を受ける。
GTIも新デザインのハニカムフロントグリルやフロントバンパーのほか、イルミネーション付エンブレム、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”により先進的なムードが漂う。GTIも涙目のヘッドライトから比較的シンプルなデザインになり、全体的にデコラティブだった8から8.5になりスッキリしている。足元には、オプションでゴルフ5時代のGTIのデザインを彷彿とさせる19インチアルミホイールを設定したのが見どころだ。

現行型のフォルクスワーゲン・ゴルフ8がビッグマイナーチェンジを受けて、いわゆる「ゴルフ8.5」にアップデートした。外観の刷新とインフォテイメントシステムのアップデートが主な柱で、GTIを含む一部グレードは、パワーユニットの強化も盛り込まれている。今回は、ホットハッチの元祖的であるGTIの進化を確かめた。
ゴルフ8.5世代のマイナーチェンジでは、涙目だったヘッドライトがシャープな形状になり、イルミネーション付VWエンブレム、新デザインのフロントグリルとバンパー、新デザインのアルミホイール(R-Line)などが与えられている。リヤまわりもバンパーが変わり、新デザインのLEDリヤコンビランプになり、前後ともにスタイリッシュになった印象を受ける。

GTIも新デザインのハニカムフロントグリルやフロントバンパーのほか、イルミネーション付エンブレム、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”により先進的なムードが漂う。GTIも涙目のヘッドライトから比較的シンプルなデザインになり、全体的にデコラティブだった8から8.5になりスッキリしている。足元には、オプションでゴルフ5時代のGTIのデザインを彷彿とさせる19インチアルミホイールを設定したのが見どころだ。
最新のインフォテイメントシステムと大画面ディスプレイを採用

GTIも新インフォテイメントシステムの搭載がトピックス。ゴルフ8の操作性で課題だったタッチ式スライダーバーにイルミネーションが加わったことで、夜間時のエアコンや音量の設定がよりしやすくなっている。さらに、音声操作の「IDA(アイダ)ボイスアシスタント」の搭載により、エアコンやナビ、オーディオソースなどの操作が容易にできるようになったのも朗報だ。フォルクスワーゲンは、「IDAボイスアシスタント」に順次、ChatGPTを搭載しているが、日本語対応は現時点的ではしていないそうだ。しかし、筆者がエアコンの温度やシートヒーター、ナビの設定などをした際は、概ね狙いどおりの操作ができた。内装で最大の見どころは、12.9インチディスプレイもしくは10.4インチディスプレイの設定で、サイズはグレードにより異なるほか、オプションで12.9インチディスプレイを選択できるグレードを用意した点だ。エアコンや車両設定などがしやすくなり、地図画面の見やすさもアップしている。ナビ・メニューでは、目的地設定時に慣れが必要で、現在地を表示する手間もかかるが、ナビ・メニューのさらなるブラッシュアップがされれば、操作性の面ではほぼ死角はなくなりそう。

20PS増は公道では分かりにくいが、扱いやすさは不変
8.5世代にアップデートされたGTIは、最高出力が20PS向上し、265PSまで引き上げられ、史上最速のGTIになっている(370Nmの最大トルクは同値)。0-100km/h加速は、改良前の6.2秒から5.9秒に短縮。最高出力の発生回転数もより高回転になり、サーキット走行時などでその差、パワーバンドでの伸びを実感できるのかもしれない。
新旧GTIを同じ条件下で乗り比べれば公道でも20PS増の恩恵は感じられるかもしれないが、高速道路を含めても公道では十分な速さを披露していたGTIだけに、久しぶりの試乗ではその差を実感できなかった。ただし、毎日乗ってきたオーナーであれば8.5世代のパワーアップを肌で感じるかもしれない。

試乗車には、オプションのアダプティブシャーシコントロール「DCC」が装着されていた。「エコ」、「コンフォート」、「スポーツ」、「カスタム」からモードに応じてショックアブソーバーの減衰力やパワステなどの変更が可能で、その差はしっかりと感じられる。「コンフォート」にすれば、同乗者がいても比較的穏やかな乗り味で迎えてくれるし、「スポーツ」にすればエンジンレスポンスとサウンドが高まり、引き締まった足まわりと減速時のブリッピングにより、より攻めたコーナーワークや走りを堪能できる。4WDを採用する「R」に対して、「GTI」はFFホットハッチを貫いているが、近寄りがたい存在ではなく、日常生活にも寄り添ってくれるバランスの良さが美点だ。8.5世代もそれは変わっていない。

なお、次期GTIも電動化の流れには逆らえず電動化される模様。純ガソリンターボ車であるGTIの乗り時も終盤に差しかかっている。約550万円級のプライスタグも街乗りから高速走行はもちろん、サーキット走行まで高いレベルでこなす様子を味見すると十分に納得できる。Cセグメントハッチバックでは、1台でこうした要素を満たす最適解といえるだろう。

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