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周囲の状況に合わせて点灯・消灯・照射を自動制御する「マトリクスLEDヘッドライト」を2輪用として世界初採用!
2025年モデルでは、”The matured Multirole fighter of the motorcycle”をコンセプトに、市街地からツーリングまで多用途でスポーティかつ快適な走りを楽しめ、幅広いニーズに応える多目的なスポーツツアラーとして、さらなる熟成と進化が図られた。

主な変更点は、①先行車と対向車など周囲の状況にあわせて部分的に点灯・消灯・照射を自動制御する「マトリクスLEDヘッドランプ」やメインキーをONにした際、30秒間減衰力を低下させて車両の取り回しを支援する電子制御サスペンションなど、ライダーをサポートする新技術の搭載、②フレームの最適化などによる良好な操縦性と安定性の実現、③電動スクリーン採用をはじめ、居住性やウインドプロテクションの見直しによる快適性向上、④スマートキー、USBタイプA端子対応ソケット内蔵のストレージコンパートメント、スマートフォンと“つながる”機能(※)を備えた7.0インチフルカラーTFTディスプレイなどが挙げられる。
※専用アプリ「Y-Connect(Yamaha Motorcycle Connect)」をインストールしたスマートフォンと車両を接続し、手元でYRCのセッティングを行なったり、さまざまな情報や画像をメーターに表示できる。さらに「Garmin Motorise」アプリをスマホにインストールし、車両とペアリングすることによって、メーター画面上でナビゲーション機能も使用できる

カラーバリエーションは、熟成を感じさせる上質感のある「マットライトグレー(マットライトグレーメタリック4)」と、艶消し色を組み合わせ、コントラストをつけた落ち着きある「マットダークグレー(マットダークグレーメタリック6)」の2色が設定された。
①ライダーの走行を支援する最新技術の搭載
周囲の状況にあわせて点灯・消灯・照射を自動制御する「マトリクスLEDヘッドライト」を2輪用として世界初(※)採用

複数のロービーム用LEDとハイビーム用LEDからなるヘッドライトシステム。上部に組み込まれたカメラと連動して周囲の交通状況を判断し、自動的に点灯、もしくは消灯し照射エリアを調整する。また、車体のバンク角に応じて配光が変化するコーナリングライトとしての機能も有している。
※ヤマハ発動機販売調べ2025年2月現在
車両の取り回しを支援する電子制御サスペンション
メインキーをONにした際、30秒間減衰力を低下させて車両の取り回しを支援する制御をKYB社と共同開発による電子制御サスペンション「KADS(R)」が盛り込まれた。
街中の扱いやすさに貢献する可変スピードリミッター「YVSL(Yamaha Variable Speed Limiter:ヤマハバリアブルスピードリミッター)」
ライダーが設定した任意の速度を超過しないよう、エンジン出力を制限。速度調整をアシストし、スロットル操作の負担を軽減。システムの作動・調整・解除はクルーズコントロールの操作スイッチを介して行うほか、解除はスロットルを全閉方向へ押し込むことによっても停止できる。設定の下限スピードは50km/h。
②フレームの最適化などによる走行性の進化
従来モデルのメインフレームを踏襲しつつ、ヘッドパイプ後部のステーとリヤサスペンション上部のクロスチューブを最適化。操縦安定性および、リヤサスペンションの作動性に貢献している。
また、ライダーとタンデムライダーの居住性向上のため、長さを2021年モデルより50mm延長した新作のリヤフレームを採用。パイプ径と補強部材を最適化し、従来比で約150gの軽量化と良好な操縦安定性を実現した。
③電動スクリーン採用、居住性やウインドプロテクションの見直しによる快適性向上

新たに無段階100mm可動する電動スクリーンを採用。ウインドプロテクション効果による快適性を高めるため、風洞実験とCFD(数値流体力学)解析を繰り返し、フロントのカウリングやスクリーン形状を見直したものだ。

シートは内部のクッションを増量し、燃料タンクへ繋がる前部を徹底的にスリム化。快適性と足つき性を向上させている。さらに、ハンドルの切れ角を2021年モデルの32度から35度へ増大し、取り回しや方向転換の容易化を図った。加えて、ヒップポイント、ハンドルバーの垂れ角と絞り角もそれぞれ見直された。長距離走行や高速巡航でも、より快適なライディングポジションを実現し、疲労軽減を図っている。
④機能・装備を充実

多目的なスポーツツアラーとして、以下のような利便性・快適性を充実させる装備を採用した。
⚫︎走行モード切替は、4種のモードを選べる現行の「D-MODE」から、今回新たに「YRC(Yamaha Ride Control)」へと進化。走行フィーリングの選択だけでなく、各種電子制御の介入度も選べるようになった。プリセットの3種(SPORT/STREET/RAIN)のほか、2 種のカスタマイズ枠(CUSTOM1/2)を設定。
⚫︎3種類の表示パターンから選べる7.0インチフルカラーTFTディスプレイ。専用アプリ「Y-Connect(Yamaha Motorcycle Connect)」をインストールしたスマートフォンと車両を接続し、スマートフォン上でのYRCセッティングや、電話・メール着信・音楽再生機能などをディスプレイに表示することが可能。
⚫︎車両のメインスイッチを押し回すことで電源ONとハンドルロックの解除が可能なスマートキーシステム
⚫︎USBタイプA端子対応ソケット内蔵のストレージコンパートメント
⚫︎操作のしやすさと情報のわかりやすさを優先した新作ハンドルスイッチ
⚫︎「ESS(エマージェンシーストップシグナル)」「二段階フラッシャー機能」「消し忘れ機能」を搭載したフラッシャー
⚫︎搭載燃料の計測精度が向上した燃料ポンプとインジケーター
⑤ツアラーのフラッグシップモデルとしてTRACERらしい新デザイン

“Mind Tracking Partner”をコンセプトに新たなデザインを採用。旅へ誘う頼れるパートナーとしてベースモデル「MT-09」の俊敏さを継承しつつ、必要最小限のカウリングでスポーツ性と快適性を両立した新TRACER。車両軸に沿って、適材適所に配置された導風デバイスは、風を“活かす”この車両独特のアローシルエットを表現している。
所有感を満たす意匠の灯火器やコクピット周りに、視覚的なノイズにならないよう作り込まれた補器類やケーブル類など、細部まで質感に配慮しながら、無駄を省いた質実剛健が見る者を旅への衝動に掻き立てる。
