
現在、同ブランドの電気モデルは「EQS」、「EQE」などがあるが、これらの後継モデルは終焉を迎え、後継モデルは登場しない(EQSフェイスリフトは予定されている)。人気のないEQEは、伝統的な外観の「Eクラス EV」に置き換える予定で、これが初期テストミュールというわけだ。

将来のEVモデルを現在のICEモデルデザインに寄せる手法はBMWがすでにとっており、メルセデスもこれに続くと見られる。
同ブランドは先日、完全電動Eクラスの開発に取り組んでいることを発表したばかりだが、はやくもプロトタイプをキャッチ。最終的には卵型から、従来の内燃機関搭載のEクラスに似た外観になり、EQEのデザインに馴染めなかった顧客にとっては、嬉しいサプライズとなりそうだ。
寒冷地テスト中に発見されたこのミュールは、EQEのボディワークで巧妙に擬装されていたものの、完全に覆われていなかった。遠くから見ると、おそらく単なるEQEと見間違えるだろうが、よく見ると、不自然なホイールの位置や、間に合わせのボルト留めフェンダーエクステンションなど、ミュールの典型的な特徴がいくつか明らかになっている。
完全電動のEクラスは、「ステータス志向」のホイールベースになると約束している。ミュールのホイールアライメントから、この車は電動EQEの3,120 mm(122.8インチ)のホイールベースよりは短いが、現行「W214 」Eクラスの2,961 mm(116.6インチ)よりは長くなることが示唆されている。
先日、メルセデスが公開した公式ティザーでは、次期Eクラスのシルエットが明らかになった。次期型EVでは、物議を醸したEQEの形状を捨て、より伝統的なプロポーションを採用、ボンネットが長く、フロントガラスがより垂直になり、リアオーバーハングが伸びていることが発覚している。
EVとICEの外観の類似性が高いことはわかったが、2つのバージョンは異なる基盤上に搭載されると予想されている。伝えられるところによると、電動Eクラスは「MB.EA」プラットフォーム上に搭載され、ICEモデルは既存の「MRA2」アーキテクチャを維持する可能性がある。EV技術の進歩により、EVA基盤上に搭載されている現行のEQEと比較して航続距離が長くなると想定しても間違いないだろう。
また、新型電動Eクラスが、次世代ADASも採用し、L2++およびL3ハイウェイ機能を実現する。最後に、キャビン内のソフトウェアと接続性に関しては、最新の技術が期待できる。
電気自動車Eクラスのワールドプレミアは、2027年と予想されている。
























