EVとICE、両者専用プラットホームも同じシリーズ名を名乗る次期3シリーズ

このモデルは、ICEモデルと非常によく似ているが、異なるプラットフォームを備えている。そして、これは革新的なパワートレインを提供するだけでなく、今後のBMWのテンプレートとなる新世代のデジタルインターフェイスと、デザインも導入することになるのだ。

公式リークされた画像から、新型全電気自動車3シリーズはICEモデルと同様のスタイルを特徴としながらも、より短いボンネット、より滑らかなフロントウィンドウの角度、より目立つホイールアーチを装備、わずかに異なるプロポーションを備えていることがわかる。これらの新しい画像では、簡素化された表面仕上げ、フラッシュドアハンドルなどを確認することができるが、おそらく重い車を視覚的に軽く見せるのに役立つはずだ。
対照的に、ICE搭載の3シリーズモデルはフロントエンドが非常に似ているが、ボンネットは直列4気筒エンジンと直列6気筒エンジンの両方に対応するために長く、わずかに低くなる。しかし全体的な形状は似ており、どちらも象徴的なBMWのデザイン特性を現代的に解釈したものとなっている。
見た目は似ているものの基盤がまったく異なる2つの3シリーズモデルを提供するというこのアプローチは、5シリーズや7シリーズなど、BMWの他のモデルとは異なるものだ。このような場合、普通は同じプラットフォーム上にICEとBEVの両方のパワートレインのオプションがあり、パッケージングに関して利点と妥協の両方を提供するものだ。
この戦略は姉妹ブランドのMINIが最新のクーパーハッチバックに採用しており、オーバーハング、ルーフライン、ドアハンドルなどに若干の違いはあるものの、ガソリンモデルEVモデルの間でスタイリング要素が共有されており、キャビンのデザインと搭載テクノロジーは同一だ。
EV版のスペックは不明だが、800V電気アーキテクチャを採用、超急速充電が可能となり、わずか10分で走行距離186マイル(300km)増やせるほどの速さだという。また、最高出力はエントリーグレードでも300ps以上、ハイエンドグレードでは600ps以上になることが濃厚となっている。
キャビン内には、フロントガラスのベース全体に情報を投影する「パノラミックビジョン」と呼ばれるまったく新しいセットアップが採用される。これに3Dヘッドアップディスプレイが加わり、ステアリングホイールのボタンから他の機能に簡単にアクセスできるようになる。また、iDriveロータリ コントローラーは消滅することになるだろう。
電気自動車3シリーズの名称にも注目だ。選択肢としては、「i3」という名称を復活させるか、BEVパワートレインを示す修飾語を付けて3シリーズという名称を維持することが候補になるだろう。





