第7世代となる現行型7シリーズは、2022年春に初公開、電気自動車のi7は同年11月に導入された。発売から約3年が経過、G70世代として初の大幅改良が行なわれる。
G70世代では、4シリーズから始まった、物理的に可能な限り大きなキドニーグリルを作るという、同ブランドの試みにおいて重要な役割を果たした。しかし今年、BMWはノイエ・クラッセ最初の導入モデルとなるiX3 SUVを発売し、革新的な新しいデザイン言語を導入する。はたして7シリーズはその影響を受けるのだろうか？
ノイエク・ラッセの車は、2020年代初頭のジャンボグリルの外観を廃し、1980年代のE30 3シリーズなどのモデルで有名になったクラシックなBMWの“シャークノーズ”を現代風にアレンジしたものになる。
スカンジナビア北部の凍った湖に出現したプロトタイプは、厳重にカモフラージュされており、全くデザインは不明だ。5シリーズ次期型ではノイエ・クラッセのノーズが採用されると噂されているが、プロトタイプを見る限りその兆候は見られない。また、巨大グリルは継承されている様子がうかがえる。
しかし、i7 M70やM760eを含む現行7シリーズのグリルバーは垂直に走っているが、このテスト車では水平に取り付けられており、M4やM5などの車と一致することを示している。
偽装はフロントエンドの上部領域も覆い、分割ライトがあるLEDデイタイムランニングライトが消えたように見える。しかし、それらは迷彩の下に隠されていると思われる。したがって、確信を得るにはさらに多くの偽装が剥がされるまで待たなければならないが、このプロトタイプがマイナーチェンジであり、ノイエ・クラッセが完全に変身した姿ではないことは示されている。
新しいライトとバンパーは開発の後半で追加される予定で、内部では、ワイドなヘッドアップディスプレイなどiX3のインテリア機能の一部を継承する可能性があるだろう。しかし、BMWは、近々モデルチェンジされるメルセデスSクラスなどのライバルに追いつこうとしており、すでにレベル3の運転支援機能とオプションの31インチ リヤ・ディスプレイを装備しているセダンに、さらに多くの技術的要素を追加するだろうと予想される。
7シリーズ(G70)改良新型のワールドプレミアは、最速で2026年前半と予想される。
