
2020年デビューした第2世代となる現行型サンデロは、CMF-Bプラットフォームを用いて作られている、日産ジュークの兄弟モデルでもある。このプラットフォームは、ダチアのICE(内燃機関)搭載車ラインアップ全体に適用されるプラットフォームでもある。2022年にはダチアの新しいコーポレートアイデンティティを採用し、2024年にはより高度な運転支援システム(ADAS)でアップグレードされているサンデロだが、さらなる大幅改良がなされる。

ドイツの秘密のテスト施設内で撮影されたプロトタイプは、ルノー・グループのトレードマークであるカモフラージュを身に着けてはいるが、ダチアがいくつかの注目すべきアップデートを準備していることは明らかだ。フロントエンドでは、サンデロ ステップウェイで用いられている再設計されたバンパーを装備、新しいグリルデザインと、それに合わせた下部インテークのパターンが採用されていることがわかる。ヘッドライトには新しいLEDグラフィックが採用される予定だが、外形は現行モデルから引き継がれる可能性がありそうだ。
側面に関しては、おなじみのシルエットを維持するようだが、魅力を高めるために、リフレッシュされたカラーパレットといくつかの新しいホイールデザインが用意されるだろう。また、クロスオーバースタイルの姉妹車であるサンドロ ステップウェイは、通常のサンデロとの識別点となる、モジュラールーフレールとプラスチック・クラッディングを引き続き備えるはずだ。
ダチアがカモフラージュしていない場所がリヤバンパーだ。新しいインレットと、ナンバープレートホルダーのデザインが変更されているのが見てとれる。LEDテールライトも、新しいグラフィックとクラスターがダークな仕上げで、作り直される。
キャビン内では、ダッシュボードに取り付けられた、より大型の自立型インフォテインメントディスプレイがわずかに見える。ただし、エントリーレベルのグレードは、コストを抑えるためにスマートフォンホルダーが保持される可能性があり、より基本的なセットアップのままになると予想される。
ボンネットの下には、電動化が中心となる重要な新機能も備わる。ダチア ビッグスターでデビューした新世代のバイフューエルエンジンは、サンデロ・シリーズでも利用可能になる。
また、フェイスリフトには、燃料消費とCO2排出量を可能な限り削減するために、マイルドハイブリッド技術(MHEV)が搭載される。完全な非電動ガソリンエンジン搭載車がなくなる可能性も否定できないため、ダチア ダスターや前述のビッグスターで既に採用されているように、新しいサンデロのすべてのバージョンにDGTのECOバッジが付くことになるかもしれない。
サンデロ改良新型は、今年後半に公開される予定で、市販開始は2025年後半に予定されている。








