“情熱の国”のVW系、セアト最小SUVのアローナは大幅改良でブランドNo.2の座を死守するか!? 【欧州】

セアト アローナ 改良新型 プロトタイプ スパイショット
日本ではあまりなじみが無いが、フォルクスワーゲン傘下、スペインのセアト最小のクロスオーバーSUV、アローナの改良新型プロトタイプをカメラが初めて捉えたのでお届けしよう。

セアト アローナ 改良新型 プロトタイプ スパイショット

近年、ブランドとしてのセアトは同社の高級ブランドであるクプラの影に隠れてしまっているイメージであり、セアトは都市部の移動手段としての自動車に重点を置くために事業の方向性を変えるとの報道さえあった。しかし、セアト・ブランドは依然としてクプラより売れており、そのトップ・ランクを維持しているモデルのひとつが、ここにご紹介するアロナSUVだ。

セアト アローナ 改良新型 プロトタイプ スパイショット

Bセグメント、つまりサブコンパクトカーのアロナは、2017年の発売以来、すでに8年が経過しているが、昨年セアトで2番目に人気の高い車となっている。

2024年には9万300台を販売し、2023年より1.5%増加した(ただし、ピーク時の2019年の11万700台からは減少)。ちなみにアローナをトップの座から引き下ろしたのがイビザだ。

スカンジナビアで捉えられたプロトタイプは、ボディ前後を厳重にカモフラージュ。ヘッドライトユニットの基本的な形状は従来型と同じように見えるが、下端がスラッシュカットデザインになっており、LEDデイタイムランニングライトが異なっていることがわかる。グリルもスパイショットでは形状が同じに見えるが、側面が新デザインとなっており、新しいメッシュパターンが採用されているようだ。

バンパー下部のエアインテークも新しくなり、バンパーに取り付けられていた円形のライトが削除されたようだ。

キャビン内では、ダッシュボードの構造は継承されるが、タッチスクリーン インフォテインメント システムの改良など、技術的な改善が見られるものと予想されている。また、トリム品質の向上も期待できるはずだ。

エンジン・オプションは大きく変わらないと思われ、最高出力95ps、または115psを発揮する1.0L TSIを搭載するほか、よりパワーを望む顧客には、最高出力150psを発揮する1.5Lも用意される。

この表情刷新でアローナがブランドNo.2の座を死守できるか注目だ。

キーワードで検索する

著者プロフィール

APOLLO 近影

APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…