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高速道路走行中の車線変更時の衝突回避をサポートする「アクティブ・ドライブ・アシスト3」
2019年に国内商用車メーカーとして初めて「スーパーグレート」に搭載した運転自動化レベル2の高度運転支援機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」(※全車オプション設定)に、高速道路走行中の車線変更時に衝突回避をサポートする先進安全システムが新規搭載された。
同システムでは、車速60km/h 以上で方向指示器を作動させて車線変更を行う際、左右の車線を並走している車両をミリ波レーダーで検知し、衝突の危険があるとシステムが判断した場合にレーンキープ機能、あるいは車線逸脱防止機能を作動させることで、車線変更に対する注意喚起を行う。同システムの追加で「アクティブ・ドライブ・アシスト3」としてさらに進化した高度運転支援機能によって、高速走行時の安全が強化され、長距離走行時のドライバーの運転操作や疲労軽減をサポートする。

「アクティブ・ドライブ・アシスト3」の機能
高速走行中の並走車回避サポート(新規搭載)
高速走行中に方向指示器を作動させて車線変更を行う際、隣の車線を並走している車両を検知し、危険を回避するためにステアリング制御を行い、車線維持をアシストする。(車速60km/h 以上で作動)
レーンキープ機能
全車速域で同一車線内の走行を維持できるよう、ステアリング操作をサポートする。
ハンズオン検知システム
ドライバーがレーンキープ機能に過度に頼っていないかを監視する。ステアリングホイールから手を離して いるとシステムが判断すると警告を行い、60秒後に車両を同一車線内で停止させる。
車線逸脱防止機能
従来の車線逸脱警報装置 (Lane Departure Warning System: LDWS)がさらに進化した機能。 車両がドライバーの意図に反して車線から逸脱した場合に、車線内に戻すようにステアリングを制御する。
FU 型ショートキャブに「6R20」型エンジン(総排気量10.7L)の設定を追加
「スーパーグレート」現行モデルで、FU 型(6×2)ショートキャブモデルに「6R20」型エンジン(総排気量10.7L)を設定した車型が新たに追加された。これにより、優れた燃費でより効率的な輸送が実現する。
高床仕様の FU型は、ロールボックスパレットと呼ばれるキャスター付きの高さがある荷役台車に荷物を載せたまま運搬し、荷役作業を迅速かつ効率的に行えるパレット輸送に適した車型だ。ショートキャブ仕様の場合、フルキャブ仕様と比較して貨物を積むスペースをより多く確保できるため、少ない回数でより多くの貨物を運べるメリットがある。このような特性により、FU型ショートキャブモデルは輸送効率を向上し、ドライバー不足の課題に貢献できる車型とされている。
FU型ショートキャブに新規設定された「6R20」型エンジンは、燃焼システムの最適化により低燃費で力強い走破性を持つ優れた燃費効率のエンジンだ。燃焼効率を高めることで小型軽量化も実現し、軽量化によって積載量も向上している。また、FU型はタイヤの数が少ないため、メンテナンスコストが削減できるメリットもある。高い経済性と輸送効率を兼ね備えた「6R20」型エンジン搭載の FUショートキャブモデルを新規設定することで、環境に配慮した効率的な輸送を実現する。