
日産とインフィニティがパフォーマンス愛好家向けのブランドリストの上位に近かったのは、それほど昔のことではない。しかし、近年は目立ったモデルもなく、「フェアレディZ」はスポーツカーとしての存在感を示していたが、昨年は北米市場でシボレー「カマロ」に売上で負けている。また、「GT-R」も2025年8月に生産終了となるため、世界トップレベルのパフォーマンスモデルが必要と言えるだろう。しかし、新CEOが計画どおり事を運べば、事態は一変するはずだ。

エスピノサ氏はかなりの車好きとして有名で、「運転の楽しさは常に日産の核であり、それが私たちの仕事です」と彼は最近語っているように、ブランドに再び活気を与えたいと考えているようだ。
同氏はTopGear誌のインタビューで、ブランドが誇れる大きな主役級の車を1台や2台ではなく、4台以上欲しいと語ったという。そして、「当社のポートフォリオのトップに、本当にブランド志向の車を4台か5台置きたい。日産がどんな会社なのかを本当に表し、日産の鼓動が何なのかを示す車だ。こうした車は世界中どこにでも行けるはずだ」と付け加えた。
エスピノサはいったいどんな車のことを考えているのだろうか?車名や詳細は明かしていないが、「GT-R」後継モデルをはじめ、ジャパンモビリティショーで披露された「ハイパーフォース」コンセプト量産型などを指しているのは明確だ。そしてそれらは、最高出力1,341ps/1,000kWを発揮するモンスターになると予想される。
そしてより楽しみなのは、同氏が「より手頃な価格の車」と呼ぶモデルの発売だ。おそらく、ホットハッチ、あるいは新型シルビアと思われる。
近年、若い世代にも高性能スポーツカーのファンが増えている。日産がしなければならないのは、高性能車を製造し、その品質を保証することだけだ。




