フィンのように浮いているように見える3点LEDテールライト「シトロエン・ライト・ウィング」採用か!?
初代である現行型C5エアクロスSUVは、2017年「上海モーターショー」で初披露、同年から中国で発売された後、2019年にはヨーロッパを始め日本市場にも導入、今回は登場から8年を経て初のフルモデルチェンジとなる。
2024年10月に「C5 エアクロスコンセプト」でプレビューされた次期C5 エアクロスは、「STLAミディアム」プラットフォームをベースに、今年後半にディーラーのショールームに登場する予定となっている。

北欧で捉えたプロトタイプは、コンセプトのトレードマークである二本のスリムなLEDヘッドライトユニットをそのままに、コンセプトカーに似た下部グリルが確認できる。
側面では、わずかに曲線的なミラーキャップを装備しており、デザインスタディのフラッシュドアハンドルは採用が見送られたようだ。

足周りには、アイスブレーキング性能が向上したスタッドレスタイヤ、ミシュラン「X-Ice North 4 SUV」を装着。ルーフにはスポイラーが装備されている。後部には排気口は一切なく、200kWの充電ステーションで充電中を撮影しており、ゼロエミッションバージョンであることは間違いない。だが、機械的に類似したプジョー「E-5008」の7人乗りとは対照的に、5人乗りとなっている。
また、「シトロエン・ライト・ウィング」と呼ばれる、ふたつのライトポイントがボディサイドモールディングから伸び、フィンのように浮いているように見える3点LEDテールライトが市販化されるか注目される。

コンセプトカーは内装の写真を一切公開していないが、デジタルインストルメントクラスターと、インフォテインメントシステムを統合したプジョーと同様の21インチディスプレイが採用される可能性が高い。湾曲したパネルは「E-3008でも採用されている。
ボディサイズは全長4.65m(183.1インチ)で、現在のC5エアクロスより15 cm大きくなるが、高さはわずか1.66mで、抵抗を減らすため、より流線型の形状になっているのが特徴だ。これにより、航続距離が延長され、大型バッテリーバージョンでは700 kmを超える可能性がある。
パワートレインは、非電動およびマイルドハイブリッドを採用する1.2L直列3気筒ターボチャージャーエンジンをラインナップ。フルエレクトリックは、シングルモーター(FWD)またはデュアルモーター(AWD)駆動が登場すると予想されており、73 kWhと98 kWhのバッテリーパックから選択できる。
標準バッテリーを搭載した前輪駆動では、最高出力212ps/157 kWを発揮し、長距離パックでは、236ps/170 kWまで出力する。また、デュアルモーターを装備した場合、最高出力322ps/240kWとなる。
C5エアクロスSUV次期型のワールドプレミアは、2025年内に予定されており、日本発売は2026年以降となりそうだ。













