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三菱が「オートモビルカウンシル 2025」に出展
三菱自動車の「オートモビルカウンシル 2025」における出展テーマは、「時代を切り拓いてきた名車たち」とされ、1964年発売の初代『デボネア』や1970年発売の『ギャラン GTO MR』、1976年発売の『ギャラン Λ』、1990年発売の『ディアマンテ』など、斬新なデザインや画期的なコンセプトで当時の自動車市場に新風を吹き込んだヘリテージカー4台が展示される。
加えて、本イベントの日本車メーカー共通テーマである「過去が見た未来」のもと、当時は研究段階にあった四輪制御技術と運転支援技術を採用したコンセプトカー『HSR-II』(1989年東京モーターショーに参考出展)を展示。さらに昨年10月に大幅改良された『アウトランダーPHEV』が展示され、過去から現在まで三菱自動車が一貫して目指してきた四輪制御技術と運転支援技術が紹介される。
また、会期中の12日(土)・13日(日)の2日間、全国の販売店や各種イベント主点などで好評を集めている「4WD登坂キット体験イベント」が特設会場にて実施される。
1.デボネア

1964年に発売された初代モデル。米国GM社のハンス・ブレッツナー氏を招聘してデザインされた高級セダンで、2L直列6気筒OHVエンジンを搭載。パワーステアリング、パワーウィンドウ、前席電動シート、ボルグワーナー製3速AT、エアコンなど当時の最新技術が盛り込まれた。
2.ギャラン GTO MR

1970年に発売された2ドアハードトップクーペで、ファストバックスタイルとダックテールデザインが特長。1.6L DOHCエンジンを搭載し、黒を基調とした航空機の操縦席をイメージした革新的な内装デザインで操作性が高く、運転席周りには8連メーターが配置されるなど豊富な計器類が特長。
3.ギャラン Λ(ラムダ)

1976年に発売された2ドアハードトップクーペで、スラントノーズ、角型デュアルヘッドライト、ロールバールーフ、ラップアラウンドリアウィンドウを装備した斬新なスタイリングが特長。2L SOHCエンジンを搭載し、内装には革新的な1本スポーク式ステアリングやヘッドレスト内蔵リクライニング式フロントシートが採用されている。
4.ディアマンテ

1990年に発売された初代モデル。4ドアハードトップ高級セダンで逆スラントノーズが特長。小型車の枠を超えた3ナンバーサイズのボディと2~3Lエンジンをラインナップ。『HSR-II』で提案された先進技術のうち、4輪操舵やアクティブ電子制御サスペンションなどが採用されている。
5.HSR-II

1989年、東京モーターショーに参考出品。3L V6 DOHCツインターボエンジンを搭載し、速度域で可変するアクティブエアロシステム、フルタイム4WD、4輪ABS、4輪操舵、4輪独立懸架式サスペンションといった4輪制御技術、追尾走行や自動車庫入れ機能などの運転支援技術が採用されたコンセプトカー。搭載技術のいくつかは後の三菱モデルに採用されている。