「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」が米マイアミで開催されたシーズン11第5戦で初の表彰台

ヤマハは、フォーミュラEのレーシングチームに車体を供給する英国の老舗レーシングカー開発会社「Lola Cars Ltd(以下ローラ)」と、2024年3月にテクニカルパートナーシップ契約を結んだ。現在のシーズン11から、ヤマハとローラが協力して開発した電動パワートレイン(動力ユニット)を搭載したマシンで、ドイツのレーシングチーム「ABT(アプト)」とともに「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」として参戦している。
第5戦では、予選で好タイムを記録したディ・グラッシ選手が7番グリッドから出走。効果的なレース戦略と巧みなエネルギーマネジメントにより、5位でフィニッシュ。その後、他チームへのペナルティなどにより、ディ・グラッシ選手は最終的に2位に浮上し、「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」にとって初となるポイント(18)をもたらした。

「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」は、今シーズンがフォーミュラE初挑戦。経験と実力を兼ね備えるライバルチームの壁は厚かったものの、ヤマハはローラ、ABTのメンバーとレースごとに開発と改善を重ね、着実に成長してきた。
その成果となる表彰台に上ったディ・グラッシ選手は、このようにコメントしている。
「チームにとって素晴らしい週末でした。パフォーマンスが大幅に向上しました。(第4戦)ジェッダでのレースから、チームが取り組んできたすべての作業が実を結んだのです。ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームで初の表彰台を獲得できてとてもうれしい。エンジニア、メカニック、そしてマネジメントの全員がこのプロジェクトに心血を注ぎ、その結果がようやく実り始めました」

今回の結果を受けて、ヤマハAM開発統括部フォーミュラE開発グループリーダーの梅田泰宜氏はこのようにコメントしている。
「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームにとって初のポイントに加え、2位表彰台を獲得した素晴らしい週末でした。チームメンバーのハードワークの賜物だと感じています。ピットクルーに加え、各拠点の献身的なサポートに支えられこのような素晴らしい結果を得ることができました。お互いがリスペクトを持ちながら連携する、ローラ・ヤマハ・ABTのチームワークは素晴らしく、力強いものです。また今回の素晴らしい結果が、さらに私たちの連携を強いものにしてくれると確信しています。引き続き、全力で前進します」
フォーミュラE選手権は、5月3日(土)、4日(日)にモナコ大会が行われた後、5月17日(土)、18日(日)には東京大会が開催される。