アウディの新フラッグシップSUV、Q9は2026年前半に登場か!?

アウディ SQ9 市販型プロトタイプ スパイショット

BMW X7やメルセデスGLSなどの既存の最高級SUVは、ヨーロッパよりも北米、中東、中国で大きな成功を収め、売上も伸びており、これらのモデルから市場シェアを奪うために開発されているのが「Q9」だ。

Q9は、他のほとんどの車よりもずっと長い期間をかけて開発されてきた。はじめてQ9の試作車を目撃したのは2021年だ。それから4年間進展が見られなかったことから、Q9プロジェクトは頓挫したかに思われた。しかし、今回は市販化に向け、開発テストが行われている。

プロトタイプはこれまで豪雪のスウェーデンで目撃されていたが、温かいドイツに移動、現在、世界で最も危険なレーストラック、ニュルブルクリンクで限界テストを行っているようだ。

Q9はQ7からインスピレーションを得ているものの、その違いは顕著であることがわかる。両モデルとも、スプリットレベルヘッドライトを備えた同様のフロントエンドデザインを共有しているが、側面では、Q9のエンジンベイが大幅に大きくなっていることがわかる。

アウディ SQ9 市販型プロトタイプ スパイショット

また、車体の高さもQ7と比べると150〜200mmほど高くなっている。よく見ると、バンパーと突出したルーフレールにわずかな変更が加えられていることに気が付くだろう。しかし、最も大きな変更は後部にあり、Q9のテールゲートは新しいQ7のテールゲートとは大きく異なる。

Q9は、より角張ったデザインと、テールゲートにまたがる薄い二重ストリップを特徴としており、ナンバープレートがバンパーに再配置されている。これは、半分がヒンジで開閉するテールゲートでよく見られる特徴だ。しかし、テールライトは新世代のQ7のものと一致している。

量産型では、ホイールベースと全長のストレッチにより、目の肥えた乗客にさらなる豪華さと快適さを約束してくれるはずだ。その広々としたキャビンには、標準構成で5〜7席が収容され、「A8」と同様にホルヒのバッジを付け、アームチェアを備えた4〜6席のオプションがある。

今回捉えたのはSQモデルなので、標準のQ9よりも強力になる。参考までに、Q7には、最高出力261psを発揮する2.0L直列4気筒エンジン、335psを発揮する3.0L V6エンジンが搭載されている。また、上位のSQ7には、最高出力500psを発揮する4.0L V8ツインターボエンジンを搭載しており、Q9も4.0L V8などの強力なガソリンエンジンや、3.0L 6気筒を備えるプラグインハイブリッドをサポートするよう設計されているのは間違いないだろう。

Q9のワールドプレミアは2026年前半、中国の主要なモーターショーと予想されている。アウディ史上最高級となるQ9は、ベースモデルで1600万円とも噂されている。