GENROQ誌SUV担当が惚れ込んだ3モデル 2021-2022MF編集者が推す3台

キャデラック・エスカレード プラチナム(4WD)車両価格○1555万円 まさに「トップ・オブ・キャディ」に相応しいボディサイズと内外装の質感に圧倒される。36スピーカーサウンドシステムなど上級装備も採用しつつ、1500万円台という車両価格は立派!
Motor-Fan.jpのMotor-Fan/Motor-Fan TECH./Motor-Fan Bikes/Web Option/SW DressUp Navi/GENROQ webの各チャンネルを担当する編集者たちが、「個人的な想い」で推す、いまお勧めのクルマ3台をお届けする。今回はGENROQ編集部SUV担当石川おすすめの3台です。
TEXT○石川亮平(ISHIKAWA Ryohei)

GENROQ誌SUV担当が惚れ込んだ3モデル

GENROQ編集部に在籍していると、毎月さまざまな超高級スーパースポーツやハイエンドカーを取材する機会が多い。車両価格1000万円オーバーはもはや当たり前、なかには5000万円台という価格のクルマに乗ることもあり、取材中はぴりっとした緊張感が張り詰めている。無事に撮影を終えて、広報車を返却するまでは気が抜けないのだ。

そんなGENROQ編集部のなかでもワタクシ、石川はなぜかプレミアムSUVを担当することが多い。これはヘンシューチョーがフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンといった憧れのスーパースポーツ取材を掻っ攫っていき、残ったのがSUVということも多分にあるが(笑)、個人的にSUVが好きだということが大きい。重い車重ゆえの鷹揚な乗り心地や運転席からの見晴らし、アウトドアテイスト溢れるエクステリアデザインなど、すべてが個人的なツボなんです。という訳でGENROQ誌SUV担当のワタクシが「惚れ込んだ2021年SUV3モデル」をお題に選んでみた。

キャデラック・エスカレード 見た目も、価格も言うことなし

湾曲したOLEDディスプレイは視認性も良く、何よりモダンな雰囲気だ。

キャデラックの最高級モデルがついにフルモデルチェンジを果たして日本へ上陸。初見でまず圧倒されるのはそのボディサイズだ。全長5400mm×全幅2085mm×全高1930mmというボディサイズは、まさに小山のような巨大さ。正直いうと、日本の道路では扱いに苦労するサイズである。本国ではさらに全長が40cmほど長い「ESV」も存在するというから呆れる。すごいぞアメリカ!

実際に運転してみると、完全新開発のシャシーとボディがもたらす浮遊感のある乗り味は極楽浄土そのもの。アメリカンプレミアムSUVだから許される6.2ℓ・V型8気筒OHVと10速ATの組み合わせも素晴らしい。大排気量バンザイである。グレードは「スポーツ」と「プラチナム」が設定されるが、ここはよりスタイリッシュな外観と内装のプラチナムを選びたい。

ギデオン/ウィスパーベージュの明るいカラーインテリアを選べるのは「プラチナム」のみとなる。

プジョー3008GTハイブリッド4 痛快すぎるPHEV

プジョー3008GTハイブリッド4(4WD) 車両価格○595万円

ん? GENROQ的SUVでプジョー? と意外に思う方もいるかもしれないが、いいんです。ワタクシが惚れた1台ですから。というわけで2台目に推すのはプジョー3008GT4ハイブリッド4。一見モダンなフレンチSUVに見えるかもしれないけど、これが乗るとスポーツカー顔負けの走りを披露するからびっくり!

パワートレーンは200ps/300Nmを発生する1.6ℓ直4ターボ+2つの電動モーター(フロント110ps/320Nm、リヤ112ps/166Nm)を組み合わせることでトータル出力はなんと300ps/520Nmを実現。実際にワインディングを走らせると電動モーターとエンジンの切り替えが実にシームレスで、ドライバーは意識しないと気が付かないほど。何よりもクイックなハンドリングが超絶に楽しく、PHEVの概念を覆された衝撃的な1台だった。

視覚ゾーンと操作ゾーンを明確に分けるi-Cockpitは人に優しい。
3008は2017年の日本導入以来、累計販売台数約8000台を達成しているプジョーの主力モデルだ。

ランドローバー・ディフェンダー110 X D300 選ぶなら断然ディーゼル!

ランドローバー・ディフェンダー110 X D300(4WD) 車両価格○1171万円

2.0ℓ直4ガソリンのみのラインアップだったディフェンダーに追加された、待望のディーゼルモデル。ガソリンエンジン搭載のP300も必要十分なパワーとトルクだと思っていたが、D300に乗るともうディーゼルしか考えられないと惚れ込んだ1台。

何がそんなにいいかと言うと、D300に搭載される3.0ℓ直6INGENIUMユニットが実に気持ちがいい。金が掛かっている感ありありで、回転フィール、吹け上がりともに超スムーズ。特に高速道路走行時はディーゼルを積んでいることも忘却してしまうほどだ。スロットルオフではまるでコースティングしているかのように抵抗感なく進む点も◎。またガソリンよりディーゼルのほうが車重が重いからか、エアサスとのマッチングが良く、路面の凹凸もふんわりといなしてくれる。少し存在感は地味だが、質実剛健な1台だ。

2021年5月にラインアップに追加された48V MHEVシステムを採用した3.0ℓ直6ディーゼル搭載モデル。回したときのフィーリングは抜群。
カメラ画像を合成することでボンネット下の路面状況をリアルタイムで視認できるClear Sightグラウンドビューは悪路走行時に役立つ装備だ。

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