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20代にいまお勧めのクルマ
昨今、若者のクルマ離れが進んでいる。特にその傾向は都市部を中心に顕著に見られ、若者の多くはマイカーを所有するのではなく、レンタカーやカーシェアリングを利用している。しかし地方を中心に、クルマ好き若者は未だに健在。自分でクルマをいじったり、サーキットにクルマを持ち込んだりする若者も多くいる。また、クルマ自体はくわしくないけどせっかくなら運転の楽しい「良いクルマ」を選びたいという方も少なくないだろう。今回はそんな20代の筆者が同世代に勧めたい「良いクルマ」を選んだ。価格はなんとか頑張れば手がとどく300万円代という条件で選定した。
第1位:ホンダ・シビック
走りが良い、4人がしっかり乗れる、20代だからこそおすすめしたい一台
「シビックに350万円は高い」という声をよく聞くが、あまりピンとこない20代も少なくない。なぜなら、200万円前後で買えた頃のシビックを知らないから。今は軽自動車が200万円の時代。昨年、発売された11代目シビックは、10代目の少し尖りすぎたデザインから一転、低重心・水平基調でシンプルかつ流麗なデザインで登場。新車価格が319万円からとなり、価格だけを見ると少々高く感じる。だが、ホンダセンシングや18インチアルミホイールなど、装備を一つ一つ見ていくととそこまで高く感じない。またこの時代では珍しく6MTも用意されているのだ。ショートストロークでスコスコシフトが決まる。これもまためちゃくちゃ気持ちいい。
最高出力182ps、最大トルク240Nmを発揮する1.5ℓ直噴VTEC ターボエンジンも余裕たっぷりで、ターボラグも少なく扱いやすい良いエンジンだ。
1位をGR86/BRZと最後まで迷ったが、走りが良い、4人がしっかり乗れて友人とドライブを楽しめるなどバランスの良さを考えてシビックを選んだ。現行型発売1カ月後に発表された購入層を見ると20代(23.9%)が50代(22.2%)を抑えてトップ。11代目シビックはしっかり20代の心を掴んでいるのだ。
第2位:トヨタGR86/スバルBRZ
少し背伸びすれば届くピュアスポーツカー
第2位はトヨタGR86/スバルBRZ。本体価格が300万円ちょっとで狙えるピュアスポーツカーがこの時代に登場しただけでもクルマ好きとしては非常にありがたい。ほとんどのスポーツカーが400万円、500万円を超える時代。20代でも少し背伸びをすれば届くスポーツカーは貴重だ。また、2.0ℓから2.4ℓに排気量アップされた水平対向4気筒エンジンはさらにレスポンスが良くなり、高回転まで気持ちよく吹け上がる。
トランスミッションは6ATと6MTが選べるが、AT仕様には、運転支援システム「アイサイト」を標準装備。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールが付き、クルマ好きのみならず少しクルマに興味を持ち始めた方々も安心安全で気軽に運転を楽しめるのもポイントだ。
次の世代のトヨタGR86/スバルBRZがどのようなパワートレーンで登場するのかわからないが、内燃機関のピュアスポーツカーを狙っているなら、今購入しても決して後悔しない一台だ。
第3位:マツダCX-5
何故いまCX-5?それは今でもコスパが高く魅力あるクルマだから
先日改めてCX-5の改良型に試乗した時にその完成度の高さとコストパフォーマンスに驚いた。まずはそのデザインの美しさ。日本車離れした内外装の美しいデザインはデビューから5年経っても素直にかっこいいと言える。
また昨年のマイナーチェンジでは新しいグレードも追加され、選択肢の幅がさらに広がった。パワートレーンは、2.0ℓエンジン、2.5ℓエンジン、2.2ℓディーゼルターボエンジンの3種類が選べ、その中でもアウトドア向けやスポーティな仕様など何種類ものグレードが用意されており、その人の予算や好みによって自分に適したものが選べる。ディーゼルはMTまで選べる。最近のクルマの中ではトップレベルにグレードが多いのだ。
価格も良心的で2.0ℓのベースグレードで267万円から。ベースグレードでも8.8インチのセンターディスプレイなどが標準装備でついてくるから、そこまで豪華装備にこだわらなければ諸費用込みで300万円程度で新車が狙えてしまう。
SUVブームで筆者の周りの20代もSUVを狙っている人が多いが、ぜひその美しいデザインに惹かれたならコスパも高くおすすめしたい一台だ。
2021年に買って良かったモノ:HOKA ONE ONE ボンダイ7
スニーカーが好きで色々なモデルを履いてきたが、やっと長く付き合える一足に出会った。それがHOKA ONE ONEのボンダイシリーズ。クッション性が高く柔らかい履き心地のため、どれだけ歩いても疲れ知らず。1年で一足を履き潰し現在2足目。ただし若干厚底なので、MT車を運転する際は慣れが必要だ。