荷室使いを優先した後席空間 活発な加速で好燃費のターボ

タフトは全高を1630㎜に設定した背の高い軽自動車で、内外装はSUV風だ。最低地上高は190㎜を確保し、悪路でも走破しやすい。フェンダーには樹脂製サイドストーンガードが備わり、フロントマスクも野性的だから存在感が強い。ちなみに全高が同程度になるSUV風の軽自動車にはハスラーがある。

エクステリア

直線を基調とした2ボックススタイルで、スクエアなフェンダーアーチがタフさを演出している。ルーフレールは「X 」系を除き標準で「G」系は15 インチアルミホイールを履く。最小回転半径は4.8m。

ハスラーは初代(先代)モデルを2013年末に発表したが、軽自動車サイズのタフトは20年だから、後追い的な商品と見られやすい。そこでタフトは装備を充実させた。最も安価な140万円以下の「X」にも、大型ガラスルーフのスカイフィールトップ、LEDヘッドランプ、電動パーキングブレーキなどを標準装備。最も安価な140万円以下の「X」にも、大型ガラスルーフのスカイフィールトップ、LEDヘッドランプ、電動パーキングブレーキなどを標準装備。

インストルメントパネル

センタークラスターにインパネシフトやエアコンパネルなどを配置した合理的な配置で、オートエアコン、キーフリーシステム&プッシュボタンスタートを全車に標準装備する。

その代わり後席はシンプルだ。ハスラーの後席には、背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、大容量の荷室にアレンジする機能が装着される。前後スライドも含めて左右独立式だが、タフトはこれらのシートアレンジを採用していない。後席は背もたれを倒して使う荷室と割り切られ、座り心地も硬い。

居住性

内装色は前席がブラック、後席はグレーと区分され、カタログやウェブサイトを見ても、後席に同乗者が座っている写真は掲載されていない。走りはターボに特徴がある。変速機のCVTにギヤを組み込み、変速比幅を広げた。

うれしい装備

月間販売台数       8095台(24年7月~12月平均値)
現行型発表        20年6月(一部仕様変更 24年11月)
WLTCモード燃費  21.4㎞/ℓ※自然吸気のFF車 

ラゲッジルーム

加速性能は活発で、ターボのWLTCモード燃費は、自然吸気エンジンと比べて0.1㎞/ℓしか悪化しない。2名以内の乗車で長距離移動の機会が多いなど、ターボを選ぶユーザーに適する。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.166「2025年 最新軽自動車のすべて」の再構成です。

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