「3年ぶりの総合優勝に向けて最高の状態に仕上げていきますので、ご期待下さい」(増岡浩総監督)

AXCRはアセアン最大規模のクロスカントリーラリー。開催30回目の節目を迎える今年は、8月8日(金)にタイ湾の東海岸に位置し、有数の観光地であるパタヤでのセレモニアルスタートによって開幕。タイ国内を回り8月16日(土)に再びパタヤでフィニッシュを迎える。コースは山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富み、総走行距離は昨年から約500km延長された約2500kmとなり、競技期間も8日間に延長されたことで、昨年以上の走破性に加え、さらなる高い耐久性が問われる。チーム三菱ラリーアートは、「トライトン」のエンジンの耐久性向上や足まわりなどの熟成を図り、3年ぶりとなる総合優勝を目指す。



チーム三菱ラリーアートは、タイのタントスポーツが運営し、三菱自動車から増岡浩氏が総監督として参画。開発部門のエンジニアが参戦車の開発を行うとともに、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートを行う。


ドライバー/コドライバーは、2022年大会で総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター選手(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン選手(タイ)を筆頭に、2024年大会で5位入賞した田口勝彦選手/保井隆宏選手、2024年大会に初出場して完走を果たした小出一登選手/千葉栄二選手が引き続き起用される。
チャヤポン・ヨーター選手と田口勝彦選手は昨年の仕様をベースに各所に改良が施された車両で参戦し、総合優勝を目指す。三菱自動車の社員であり、開発部門のテストドライバーである小出一登選手は、競技用に最適化されたAT車で参戦し、市販車の高性能化の技術検証を行うとともにチームメイトのサポートを行う。

6月前半には、タイの中央、カオヤイ国立公園周辺のオフロードコースで本番を想定して走り込む高負荷耐久テストを実施。エンジンや車体の信頼性・耐久性を確認しながら、サスペンションなど足まわりをセッティングし、本番に向けた調整が行われた。
増岡浩総監督は参戦に向けてこのようにコメントしている。
「今回のアジアクロスカントリーラリーは、新型となった『トライトン』で臨む3度目のラリーになります。ハイスピードコースでの加速性能やテクニカルコースでのハンドリング、泥濘路や川渡りなど極悪路での走破性など、これまでにもあらゆる場面で高いポテンシャルを発揮してきました。今回はエンジンの高トルク化と耐久性向上のほか、足まわりを中心に熟成を図り、総合優勝を狙えるクルマに仕上げています。メンバーは経験を積み、チームワークも高まり、チームとしての総合力が向上しています。3年ぶりの総合優勝に向けて最高の状態に仕上げていきますので、ご期待下さい」
🔳「チーム三菱ラリーアート」チームプロフィール
●総監督:増岡浩(三菱自動車)
●チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タントスポーツ)
●テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タントスポーツ)
●テクニカルサポート
相羽規芳(三菱自動車 車体開発担当)
築城政隆(三菱自動車 エンジン開発担当)
古市哲也(三菱自動車 電子電装開発担当)

●出場ドライバー/コドライバー
・ドライバー:チャヤポン・ヨーター
出身:タイ・ウドーン タニ
生年月日:1987年8月16日(37歳)
略歴:タイ国内の数多くのラリーやレースで活躍中。2022年のAXCRでは、チーム三菱ラリーアートに初出場初優勝をもたらした。
・コドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン
・ドライバー:田口勝彦
出身:岡山県
生年月日:1972年2月7日(53歳)
略歴:FIAアジアパシフィックラリー選手権のチャンピオンを2度獲得するなど、海外でも活躍する国際的なラリードライバー。AXCR2024では総合5位に入賞し、3度目の挑戦となる今回は総合優勝を目指す。
・コドライバー:保井隆宏
・ドライバー:小出一登(三菱自動車)
出身:愛知県
生年月日:1979年6月19日(46歳)
略歴:三菱自動車のテストドライバーとして、これまでに「パジェロ」や「ランサーエボリューション」等、数々の新型車の試験を担当。現在ではテストドライバーの運転教育インストラクターや国内外イベント等でデモンストレーションドライバーを務める。AXCRには昨年初参戦し、チームメイトをサポートしつつ、完走を果たした。
・コドライバー:千葉栄二
※敬称略
「トライトン」ラリーカー概要

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