3.9L V8ツインターボは640ps/760Nmを発揮。0-100km/h加速はローマより0.1秒速い3.3秒!

ポルトフィーノ、ローマに続き、イタリアの地名が与えられた新型「アマルフィ」。アマルフィはイタリア南部の急峻なアマルフィ海岸に面した、世界遺産に登録されている都市だ。同社は新型アマルフィを「現代的なスポーティさの概念を書き換える、ハイパフォーマンスと汎用性、洗練された美しさを兼ね備えたモデル」と紹介する。

全長4660×全幅1974×全高1301mm、ホイールベース2670mmのボディは、流麗でミニマルなイメージを柱に、彫り込まれたフォルムとクリーンな面によって、現代性とダイナミズムが表現されている。フロントには大きなエアインテークが設けられ、長いボンネットの下には640ps/760Nmを発する3.9LV型8気筒ツインターボエンジンが収められている。リヤには高速時の安定性に貢献する一体化したアクティブスポイラーを装備。20インチの鍛造ホイールやカーボンファイバー製のディテールが、スポーティで洗練された美しさを引き立たせている。



ディアルコックピットレイアウトが採用されたキャビンでは、ステアリングホイールに物理ボタンを装備し、アイコニックなスタートボタンも復活。一体化したセンターディスプレイと人間工学に基づく操作系により、ダイナミックなドライビング中でも車両との直感的な意思疎通が可能だ。カーボンファイバー素材の多用と、アクセントとなるステッチングがエクスクルーシブな印象をさりげなく高めている。+2による後席は新型アマルフィの実用性を示すもので、子ども連れの旅行にも行ける。



インフォテイメントシステムはコネクテッド機能を完備。Apple CarPlayとAndroid Autoを標準装備するほか、スマートフォンのワイヤレスチャージャーも備わる。新デザインのステアリングホイール、デジタルインストルメントクラスター、そして10.25インチ横向きセンターディスプレイで構成する先進的なヒューマン・マシン・インターフェイスは、ドライバーとパッセンジャー双方が関与できる設計となっている。オプション装備には、ブルメスター製の高級オーディオシステムが用意されており、没入感のあるサウンド環境を実現する。なお、オプション装備にはこのほか、車速35km/hまで作動するフロントリフターシステムも設定。最大40mmの車高アップが可能で、街中などでの扱いやすさを高められる。

最高出力640ps/7500rpm、最大トルク760Nm/3000-5750rpmを発するV8ツインターボエンジンは「F154」の進化版。最高回転数は7600rpmだ。このエンジンは8速DCTと組み合わされ、後輪を駆動する。車両の乾燥重量は1470kgだから、パワーウエイトレシオはクラストップレベルの2.29kg/psをマークする。加速性能は3.3秒の0-100km/h加速、9.0秒の0-200km/h加速を実現。最高速は320km/hに届く。ちなみに0-100km/h加速はローマより0.1秒速い。


ドライビングダイナミクスにも磨きがかかった。ブレーキ・バイ・ワイヤシステムに加え、あらゆる路面や状況に対応できる「ABS Evo」コントローラーを導入。ステアリングやギヤボックスは一層正確性を高め、リニアなレスポンスが得られるよう再キャリブレーションされた。アクティブ・エアロダイナミクスとしては、一体化した新しい可変ウイングが挙げられる。あらゆる走行条件と走行モードセレクター「マネッティーノ」の全ポジションで安定性を確保し、最大のダイナミクス性能を発揮する。
