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今日は何の日?

■スカイライン初のクロスオーバーSUV誕生

2009(平成21)年7月13日、日産自動車はラグジュアリーなクーペとSUVを融合させた「スカイラインクロスオーバー」を発売した。V36型スカイラインの美しいスタイルをそのままSUVにしたようなフォルムに、ハイパワーの3.7L(VQ37VHR)エンジンを搭載して優れた走行性能と環境性能を両立させた。

日産「スカイラインクロスオーバー」
2009年にデビューした「スカイラインクロスオーバー」

スカイラインクロスオーバー誕生の背景

70年近い歴史を持つスカイラインは、スポーティなセダンスタイルが基本であり、2003年にはCPV35型スカイラインクーペが誕生したが、SUVタイプは今回紹介する2009年発売のスカイラインクロスオーバーが初である。

2003年にデビューした「スカイラインクーペ」
2003年にデビューした「スカイラインクーペ」

スカイラインクロスオーバーは、インフィニティブランドの「インフィニティEX35」を日本に投入したモデルである。FR-Lプラットフォームを使い、2002年にモデルチェンジした「インフィニティG35」をベースにしたクロスオーバー版だが、その後2013年にインフィニティブランドの統一を受けて「インフィニティQ50」に改名した。

2001年にデビューした11代目(V35型)「スカイライン」
2001年にデビューした11代目(V35型)「スカイライン」

ちなみに、初代インフィニティG20(1990年~)と2代目インフィニティG20(1998年~)は、日本では「プリメーラ」として投入。3代目インフィニティG35(2002年~)は、11代目(V35型)「スカイライン」として投入された。その後もインフィニティQ50(2006年~)が12代目(V36型2006年~)、13代目(V37型1014年~)スカイラインとして、海外と日本で販売されている。

2006年にデビューした12代目(V36型)スカイライン
2006年にデビューした12代目(V36型)スカイライン

クーペとSUVを融合したような新感覚のスカイラインクロスオーバー

日産「スカイラインクロスオーバー」
2009年にデビューした「スカイラインクロスオーバー」

2009年7月のこの日、スカイライン初のSUV「スカイラインクロスオーバー」がデビューした。ラグジュアリークーペとラグジュアリーSUVを融合させたような優雅で洗練されたスタイリングと高級感のあるインテリアで、ラグジュアリーな新感覚のクロスオーバーSUVをアピールした。

日産「スカイラインクロスオーバー」
「スカイラインクロスオーバー」のリアビュー

プラットフォームは他のスカイラインシリーズと共通だが、スポーティさを強調するためホイールベースは50mm短縮され、インテリアは上質な素材を使うことでエレガントな空間を演出。一方、前席はセンターコンソールで左右に隔てられ、パーソナルかつスポーティなイメージに仕立てられた。

足回りは、他のスカイラインシリーズ同様、前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンク式を採用。ただし、リアダンパーのレイアウトは変更され、荷室空間の拡大を実現。味付けはセダンやクーペより、ややエレガントな乗り心地が重視された。

日産「スカイラインクロスオーバー」のコクピット
日産「スカイラインクロスオーバー」のコクピット
「スカイラインクロスオーバー」のシートアレンジ
「スカイラインクロスオーバー」のシートアレンジ

パワートレインは、最高出力330ps/最大トルク36.8kgmを発揮する3.7L V6 DOHC(VQ37VHR型)とMTモード付きの7速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRと電子制御トルクスプリット4WD“アテーサE-TS”が用意された。エンジンにはVVEL(バルブ作動角リフト量連続可変システム)が搭載され、力強い走りに加えて低燃費とクリーンな排出ガスが実現された。

「スカイラインクロスオーバー」搭載のVVEL付3.7L V6(VQ37VHR)エンジン
「スカイラインクロスオーバー」搭載のVVEL付3.7L V6(VQ37VHR)エンジン

車両価格は、標準グレードが472.5万円(2WD)、499.8万円(4WD)に設定された。

クロスオーバーもクーペも登場が早すぎたか

スカイラインクロスオーバーは、斬新でラグジュアリーなSUVとして注目されたが、期待したほど販売は伸びず2016年に短期間の1世代で販売を終えた。スカイラン自体のブランド力が低下したことや価格が高かった、またクロスオーバーSUVの人気が現在ほどまだ盛り上がっていなかったことが人気低迷の要因と考えられる。

日産「スカイラインクロスオーバー」のパッケージング
日産「スカイラインクロスオーバー」のパッケージング
日産「スカイラインクロスオーバー」のパワートレーン
日産「スカイラインクロスオーバー」のパワートレーン

また、クロスオーバーより先行して2003年に「インフィニティG35スポーツクーペ」を「スカイラインクーペ」、2007年に「インフィニティG37スポーツ」を2代目スカイラインスポーツとして日本に投入したが、こちらも今一歩盛り上がりに欠ける結果となった。最近、トヨタがクーペやクロスオーバースタイルの「クラウン」や「カローラ」を積極的に展開していることを考えると、スカイラインクーペもスカイラインクロスオーバーも、登場が早すぎたのかもしれない。

日産「スカイラインクロスオーバー」
2009年にデビューした「スカイラインクロスオーバー」

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2009年から2016年の1代のみの短期間で終わったスカイラインクロスオーバーだが、次期スカイラインの候補は電動化(e-POWER、あるいはBEV)された高級クロスオーバーSUVという説が有力視されている。トヨタの「クラウンクロスオーバー」や「クラウンスポーツ」に対抗するという狙いがあるかもしれないが、ぜひデビューさせてほしいものだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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