【このキャンピングカーが欲しい!】気分はブルートレイン! 2段ベッド&対座ダイネットは二人旅にベスト

OMC北斗対座モデル
OMC 北斗・対座モデル(車両本体価格:548万9000円/展示車価格:686万5100円)
まるでブルートレインの個室を彷彿とさせる室内の作りで人気を博しているOMCのバンコン、北斗。その派生モデルとして「対座モデル」が登場した。常設2段ベッドとの組み合わせにより、二人の旅がより快適になるだけでなく、普段使いもしやすくなった注目のモデルだ。

TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)
PHOTO●Motor-Fan.jp

対座ダイネットの採用で普段使いもしやすい|OMC 北斗・対座モデル

OMCのラインナップには、男心をくすぐるバンコンがいくつもある。その代表が「銀河」と「北斗」だ。どちらも、ブルートレインの個室を彷彿させる空間と寝台が特徴だ。ブルートレインというと、今の若者にはピンと来ないかかもしれないが、昭和、平成生まれの人に中には、いい思い出を持っている人がかなりいると思う。

今では「サンライズ瀬戸・出雲」と一部の特別列車しかないが、かつては日本全国を走っていた長距離列車だ。特に何があるわけでもないのだが、列車内に寝台や個室があって、そこで一晩過ごすということは特別なことのように感じられたものだ。

そんなワクワク感をクルマで感じさせてくれるのが、「銀河」や「北斗」なのだ。今回紹介するのは、そのバリエーションの一つである「北斗・対座モデル」。ハイエースのワイド・ロングをベースにした同モデルは、夫婦やカップルで使うのにピッタリだ。

OMC北斗対座モデル
トヨタのハイエース(ワイド・ロング・ミドルルーフ)をベースとした北斗・対座モデル。サイズは全長4840mm、全幅1880mm、全高2100mm。

通常の「北斗」は、寝台特急のA寝台・シングルデラックスをイメージさせるデスクやベッドが特徴のバンコンだ。こんなモデルでゆったりと旅をしたり、車内で仕事をしてみたい…と思わせる雰囲気にあふれている。男の隠れ家という言葉がピッタリなモデルだが、二人で使うとなるとダイネットが少々物足りない感がある。それを補うべく登場したのが、北斗・対座モデルだ。

OMC北斗対座モデル
常設2段ベッドと対座ダイネットを備える北斗・対座モデル。

北斗ではデスクや冷蔵庫&電子レンジだったスペースに、対座タイプのダイネット空間を設置。二人で向き合って、ゆったりとくつろぐことができる。ちょうど食堂車のような雰囲気で食事が楽しめるのではないだろうか。

OMC北斗対座モデル
2列目シートと3列目シートを対座モードで使用した状態。

2列目シートはバタフライ式が装備されており、走行時とダイネット時で向きを変えることができる。セカンド&サードシートを展開すれば、約1900×500mmという就寝スペースになる。

OMC北斗対座モデル
2列目シートは前向きにすることも可能。また、2列目シートと3列目シートをフラットにすればベッドにもなる。

対面シートのサイドには、ベッド兼ソファを設置。日中は3人掛けのソファとして使うが、ゴロ寝にもうってつけだ。ベッドは2段で、下段は1900×750mm、上段は1900×700mmという余裕のサイズになっている。

OMC北斗対座モデル
2段ベッドは全長190cmとゆとりがある。枕元にはスポットライトも設置。
OMC北斗対座モデル
ソファモードにするとご覧の通り。2点ベルト付きで乗車用としても利用できる。

車両後部は、中央から移設された冷蔵庫&電子レンジやシンクを設置。ダイネット&ベッド空間と壁で仕切られているため、後部をトイレや更衣室として使うことも可能だ。シンク前の床下には収納を作っているため、これを利用して8ナンバー登録が可能だ。

OMC北斗対座モデル
車体後部にはキッチンスペースやトイレルームとして利用可能。
OMC北斗対座モデル
左サイドには電子レンジと40L冷蔵庫が備わる。
OMC北斗対座モデル
最下部にはポータブルトイレも装備。

注目すべきは、「クールスター」という同社オリジナルのクーラー。停車時でもサブバッテリーで駆動できるので、音や振動を気にすることもない。特筆すべきは室外機の設置方法で、車両後部床下に収めることができる。それゆえ、窓設置タイプのように出っ張ることもなく、見た目をスッキリとインストールすることができる。

OMC北斗対座モデル
車載用12Vクーラー「COOL STAR」は71万5000円のオプション。

ちなみに、兄弟モデルの「銀河」はインテリアがダークブラウン基調で、ライト調の北斗よりも重厚感のあるインテリアが特徴だ。実際の寝台列車「銀河」と「北斗星」と比べると、その雰囲気はキャンパーの方とは逆だが、明るい雰囲気が好きだという人は「北斗」がオススメだ。

また、銀河には北斗には設定がないナローハイエースベースのモデルも設定されているので、コンパクトなボディサイズが所望の場合はチェックしてほしい。

OMC北斗対座モデル
展示車はハイエースの特別仕様車「ダークプライム2」がベースとなっている。

OMC 北斗・対座モデル

■車両本体価格:548万9000円/展示車価格:686万5100円
■ベース車両:トヨタ・ハイエース ワイド スーパーGL
■乗車定員/就寝定員:7人/3人
■主要装備:床クッションフロア張り/ギャレー/FASPシート/固定1人掛けシート/2段ベッド兼3人掛けソファ/外部電源取り入れ口/サブバッテリー(105A)/バッテリーチェッカー/走行充電システム/室内フルトリム(断熱材入り)/室内照明(LED)/100V温泉と・12Vソケット/床下収納庫/冷蔵庫40L/ポータブルトイレ/電子レンジ他
■展示車のオプション装備:特別仕様車「ダークプライムII」 13万4200円/スパークリングブラック 3万3000円/アルミホイール 6万6000円/車載用12Vクーラーセット 71万5000円/FFヒーター 23万1000円/インバーター(サイン波1500W) 16万1700円/ビニールレザー仕様 3万5200円

AtoZ アルファH

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実力派ビルダーのAtoZの中でも、使いやすさとスタイリッシュさの好バランスで人気を集めているのがアルファ・シリーズ。新たにラインナップに加わった「アルファH(ハイ)」は、全高を拡大することでバンクベッドの装備を可能とするなど、居住性能をさらに向上させた注目の1台だ。 TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka) PHOTO●Motor-Fan.jp

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…