ホンダ・レジェンドはSH-AWDがおもしろい!トヨタ・クラウンマジェスタは? 70万円以内で狙える中古のスポーツセダン

日産シーマはターボがおすすめ!レクサスGS、BMW5シリーズは?70万円以内で狙える中古の高級GTセダン【モーターファンおすすめ中古車】

最近、セダンの人気がなくなってきている。しかし、クルマの基本的なシルエットといえばセダン。4人がしっかり乗れる、重心が低く走行性能が高いなどセダンには多くの魅力がある。そこで今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、70万円で狙えるプレミアムGTセダンを紹介する。

プレミアムGTセダンを新車購入するとなると500万円は、優に超えるモデルがほとんどだ。たとえば日産シーマは821万円から、BMW5シリーズのエントリーグレードも752万円だ。ただ、中古の世界では別。約15年前のプレミアムGTセダンが70万円の予算で狙えてしまうのだ。このころのプレミアムGTセダンは、今では貴重な大排気量エンジンが多く、現行モデルにはない魅力も少なくない。そこで今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、そんな手頃で魅力ある一世代前のプレミアムGTセダンを紹介する。

ただし中古価格は安いが、一昔前のプレミアムカーとなると維持費がかかるということも頭に入れておこう。またガソリン車は、新車新規登録から13年が経過すると自動車税が約15%、重課される。たとえば排気量が3ℓの車は、5万8000円から6万6000円となる。

先代日産シーマ 優雅な走りを求めるならV8 NA、スポーティな走りを求めるならターボエンジンがおすすめだ

「シーマ」は1988年に誕生して以来、その革新的なスタイルと、圧倒的な動力性能、最先端の技術の搭載により、日産のフラッグシップカーとして、特に90年代にブームを巻き起こしたFRセダンだ。今回紹介する4代目は、2001年に発売。「Dynamic & Modern」をコンセプトとし、初代「シーマ」から受け継いだDNAを活かしながら、最先端技術をふんだんに採用した新世紀のグローバルプレステージセダンを目指して開発された。堂々としたエクステリアデザインがこの4代目の特徴で、彫刻的なフード面と、7つの凸レンズをもつ個性的なマルチプロジェクターキセノンヘッドランプの形状に象徴される存在感のあるエクステリアにより、ダイナミックなイメージを強調している。

パワートレーンは、4.5ℓV8エンジン(VK45DD)と3.0ℓターボエンジン(VQ30DET)の2種類。プレミアムセダンとして優雅な走りを楽しみたいなら、4.5ℓV8エンジンがおすすめだ。このエンジンは、特に静粛性が魅力。可変吸気システムや連続可変バルブタイミングコントロール、電子制御スロットルなどを採用することにより、280psパワーを実現するとともに、動弁および主運動系部品の軽量化やスーパーサイレントチェーンの採用などにより、抜群の静粛性を実現した。一方で、GTセダンとしておすすめなのはターボモデル。1.7トンと重いのでスカイラインほどの鋭い加速は得られないが、吹け上がりもよく低速からトルクの太い加速が得られる。最高出力はどちらのエンジンも280psと同じだが、性格が違うので、できれば試乗して自分にあった一台を探すと良いだろう。

平均中古価格は約55万円。
たとえばターボモデルだと「シーマ 300G 2001年式、走行6万kmで車両本体価格43万円」というようなものがある。
ターボモデルは、NAモデルよりタマ数が少なく、相場価格も比較的高いため注意が必要だ。

詳細スペック:300G

全長×全幅×全高(㎜)=4995×1845×1490
ホイールベース(㎜)=2870
エンジン:3.0ℓ V型6気筒DOHCICターボ
駆動:FR
最高出力:280ps(206kW)/6000rpm
最大トルク:39.5kgm(387Nm)/3600rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5AT
車重(kg):1670
新車価格:492万円
※2001年発売当時のスペック

先代ホンダ・レジェンド ホンダのフラッグシップ!4人が快適にドライブを楽しめるハイテクGTカー!

2004年に発売された4代目レジェンドは、「独自の存在感」、「胸のすく走り」、「高い機動性」の3つをキーワードに、あらゆる走行状態において、乗る人に「上質」「快適」「安心」を提供し、「New Driving Experience=新次元のドライビング体験」をもたらすことを目指し、開発された。エンジンは軽量・コンパクト化した「V6 3.5ℓ VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)」を採用し、発売当時のスペックで最高出力300ps、最大トルク353Nmを発生。トランスミッションは5ATを組み合わせ、低回転域から高回転域まで全域にわたり強力なトルクを生み出し、市街地から高速走行までゆとりのある力強さを発揮させる。実はこのクルマ、2004年にこれまで上限が280psまでだった自主規制が解除されたあと、日本製乗用車では初の自主規制値を突破した歴史的な1台なのだ。また新型レジェンドやNSXにも引き継がれている四輪駆動力自在制御システム「SH-AWD」を採用。前後輪と後輪左右の駆動力を自在にコントロールする。またドライバーの運転操作や走行状態から最適な前後左右の駆動力配分を判断し、前後配分を30対70から70対30、後輪左右配分を100対0から0対100まで無段階制御が可能となった。駆動力を走るためだけでなく旋回にも利用することで車両の運動性を飛躍的に向上させた。さらに当時は珍しかった、車線維持支援機能や歩行者を検知しドライバーに知らせるインテリジェント・ナイトビジョンシステム(世界初)など最新技術がてんこ盛りの高級GTカーだ。2008年に登場した後期型は、エンジンの排気量を3.5ℓから3.7ℓに拡大。最高出力も309psへとパワーアップしている。2010年には新たに6速AT+パドルシフトを採用した。

平均中古価格は約56万円。
たとえば「レジェンド 3.5 4WD 2006年式、走行2万7000kmで車両本体価格64万円」というような中古車がある。
4人が快適にドライブを楽しめる、ドライバーズカーを求める人におすすめだ。

詳細スペック:ユーロ S(後期型)

全長×全幅×全高(㎜)=4985×1845×1455
ホイールベース(㎜)=2800
エンジン:3.7ℓ 水冷V型6気筒SOHC24バルブ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:309ps(227kW)/6300rpm
最大トルク:37.7kg・m(370Nm)/5000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5AT
新車価格:593万円
※2008年発売当時のスペック

レクサスGS レクサスブランド開業とともに登場した洗練されたGTセダン

レクサスGSは、2005年のレクサス開業とともに日本に導入されたプレミアムFRセダンだ。レクサス開業以前はトヨタブランドで、アリストとして販売されていた。走りのパフォ-マンスはもとより感性の領域に至るまで「新しいプレミアム価値の提供」を追求したグランドセダン目指して開発された。エクステリアは、シンプルでクリーンなデザインを採用。FRセダンらしい伸びのあるプロポーションと相まって、ダイナミックかつエレガントに仕上がっている。インテリアも、シンプルでありながら深みのある造形が魅力だ。

パワートレーンは、4.3ℓのV8エンジン(3UZ-FE)と3.5ℓのV6エンジン(2GR-FSE)を設定。優雅なプレミアムセダンを求めるならV8エンジンがおすすめ。今では珍しくなった国産の大排気量NAエンジンは、低回転から非常にトルクフルで、エンジン音も心地いいV8サウンドを奏でる贅沢なもの。鋭い加速を楽しむ!というよりゆったりドライブしたい方向けだ。脚もしなやかで乗り心地も非常に良い。

GTセダンとしての性格を求めるなら、当時新開発されたV6エンジンがおすすめだ。V8エンジンと比べるとこちらはスポーティなセッティングで、アクセルを踏み込むと滑らかにグイグイ加速していく。V8エンジンが280psなのに対し、こちらは315psとパワーも余裕がある。

平均中古価格は約56万円。
たとえばV6モデルだと「GS 350 走行4万8000kmで車両本体価格59万円」というような中古車がある。
V8エンジンよりV6エンジンの方がタマ数は多い。

詳細スペック:350

全長×全幅×全高(㎜)=4830×1820×1425
ホイールベース(㎜)=2850
エンジン:3.5ℓ V型6気筒DOHC
駆動:FR
最高出力:315ps(232kW)/6400rpm
最大トルク:38.4kgm(377Nm)/4800rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6AT
車重(kg):1640
新車価格:520万円
※2005年発売当時のスペック

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