目次
992型(2018年~)
現行911は、992型と呼ばれる。内外装のデザインが全体的に変更され、テールランプは先代に比べて細くなり、ヘッドライトには4点式LEDを採用。ナローボディの車体が無くなり、全車がカレラ4と同じワイドボディに統一されている。ベースとなるエンジンは、2.0ℓ水平対向6気筒ターボ。トランスミッションは、8速DCT/7速MTを組み合わせる。
■2019年式 Carrea 4 「快適に走れるカレラ4の雨天時のスタビリティは素晴らしい」
ニックネーム:カレラ4 年式グレード:2019年式 Carrea 4 性別:男性(50代) 居住地域:神奈川県
排気量:3000cc トランスミッション:DCT
平均燃費:約11.0km/ℓ(街中7割 郊外3割)
長所:ハンドリング、ブレーキング、剛性感、実用性そしてクールなデザイン。運転がしやすいく、見切りがよい、後方視界もよい。すべてのパッケージングがよく考えられている。
短所:カーナビは使い勝手が良くない。オプションが高価。
評価
外観:★★★★★ 素晴らしい。似たデザインのクルマが皆無である。
室内:★★★★★ オプションのレザーシートのため質感は大変よい。
走行性能:★★★★★ 街中でも扱い易い。サーキットで走りたい。
燃費性能:★★★★★ スポーツカーとしては秀逸。
装備:★★★☆☆ ナビは要改善。
満足度:★★★★★ 故障もまったくなく、エンジンオイルの消費もほぼなく大変満足。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「車幅もこれが街中では限度。とにかく快適に走ることができるカレラ4の雨天時のスタビリティは素晴らしい」
991型(2011-2018年)
997型のあとを受けて2011年に登場した991型は、高い人気を維持することに成功。2019年に販売開始された新型992型が(ポルシェ・ファンでなかったら)、991型と見分けがつかないほど似ているのは、991型が成功していたから、とも言える。991型のワールドワイドでの生産台数は、21万7930台。
■2019年式 991.2 6MT 左ハンドル「3000rpmからのエンジン音は超絶で9000rpmまで楽しめる」
ニックネーム:こと君 年式グレード:2019年式 991.2 6MT 左ハンドル 性別:男性(60代~) 居住地域:神奈川県
排気量:4000cc トランスミッション:MT
平均燃費:近郊の山坂道で6~8㎞/ℓ、高速併用+ワインディング8~10km/ℓ(ギヤシフトを楽しんで走った燃費。エコランすれば10km/ℓは可能)
長所:一般道でも充分楽しめるクロスレシオ6速トランスミッション。3000rpmからのエンジン音は超絶で9000rpmまで楽しめる。車体とエンジンマウント剛性がもたらすハンドリングの楽しさ。
短所:トラックでは効果大のリヤステアはワインディングでは違和感あり。ピストンクリアランスが大きく、低温始動時の白煙が半端無い。右ハンドルはUK向けに存在するのに、日本では購入できない。
評価
外観:★★★★★ 面がシンプルで鋭く、機能を主張するフロント、クレヨンは秀逸。
室内:★★★★★ ペダルはヒール&トウが困難。リヤスポ除けば視界も良好。
走行性能:★★★★★ 石を跳ね上げバリバリ走るのが好きな方には最高。快適性は無い。
燃費性能:★★★★☆ 強いてあげれば、991.1GTSの方が、走り・燃費で満点だった。
装備:★★☆☆☆ 純正ナビは991.1より良くなった。ポルシェコネクトは未使用。
満足度:★★★★★ 希少性、走り、スタイル、パワートレーンの刺激、で所有価値あり。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「2017年8月に日本受注開始直後に注文し、生産枠を2019年2月に確保でき、納車は2019年4月でした。991.1GTSからの乗り換えは相当悩みましたが、先ず注文しました。予算が調達できても生産枠を懸念するブランドなので、気に入ったモデルがあれば、先ず注文することをお勧めします。コンフィギュレータで悩み、生産枠確保まで待ち続けた期間はむしろ楽しんでいました」
■2012年式 Carrera 「乗ればクルマ観が変わること請け合い」
ニックネーム:ポルシェビキ 年式グレード:2012年式 Carrera 性別:男性(60代~) 居住地域:東京都
排気量:3400cc トランスミッション:DCT
平均燃費:7.6km/ℓくらい{空いた都内と(高速利用の)郊外へのドライブが半々くらい}
長所:なんと言ってもスタイル。憧れていたクルマ。7速DCTは高速巡航ではかなりの省燃費。法定速度なら10km/ℓに届くことも。フロントトランクとリヤシートを使えば意外に積める荷物。エマージェンシー的に4人乗れるのも長所。
短所:とにかくオプションが高価。遮音がプア。小石の跳ねる音もよく聞こえる。わかっていたことだけど車幅が広い。大きなドアのせいで乗り降りに苦労する。
評価
外観:★★★★☆ もうちょっと車幅が狭いと良い。
室内:★★★☆☆ スマホを置くスペースくらい欲しい。
走行性能:★★★★★ すばらしいピックアップ。効きの良いブレーキ。
燃費性能:★★★☆☆ まあ、こんなもんでしょ。
装備:★☆☆☆☆ 標準装備はかなりプア。オプションが高すぎる。
満足度:★★★★☆ ずーとほしかったクルマだから満足。もっと小さくて安いうちに買っておきたかった。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「乗ればクルマ観変わること請け合い。パワーに拘らなくても楽しい。なかなか貸してくれる人もいないでしょうから無理しても買っておくべきクルマ。中古市場も高値安定なので何年か持っておくつもり、程度の気持ちで良いと思う」
■2013年式 カレラS「ブレーキの効きがすごい。ボディががっしりしている」
ニックネーム:Y.Takamiya 年式グレード:2013年式 カレラS 性別:男性(50代) 居住地域:埼玉県
排気量:3800cc トランスミッション:DCT
平均燃費:10.2km/ℓ(箱根とかへのドライブを主に利用)
長所:ブレーキの効きがすごい。ボディががっしりしている。ふわふわしていない。高速走行でも吸いつくよう…。
短所:延長保証に入ってないと、故障時のコストが怖い。
評価
外観:★★★★★ 911は不変。
室内:★★★★★ 車種を変えても違和感なくすぐに運転できる統一感が素晴らしい。
走行性能:★★★★★ 高速でも山坂道でも、日常使用でも問題なし。
燃費性能:★★★★★ 実質4速のティプトロから7速のPDKになりかなり良くなった。
装備:★★★★★ ナビはサイバーナビを後付け。
満足度:★★★★★ 飛ばさなくても楽しい。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「フェラーリやランボルギーニと違ってポルシェは僕のようなサラリーマンでも手に入る値段。人生最後はポルシェという方が多いが、飛ばさなくても楽しいので、人生最後でもオーナーになって楽しんでほしい」
■2013年式 「自然吸気の気持ちよく吹け上がるエンジン」
ニックネーム:喧々 年式グレード:2013年式 性別:男性(60代~) 居住地域:千葉県
排気量:3800cc トランスミッション:MT
平均燃費:10.3km/ℓ
長所:自然吸気の気持ちよく吹け上がるエンジン。よく効くブレーキ 地デジのテレビが観れる。
短所:エクリプスのカーナビがイマイチ。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★☆☆
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「ダウンサイジングターポの試乗もしましたが、大排気量の自然吸気エンジンのスムーズさに惚れ直しました」
■2014年式 カレラ 「最後のNA、大事に乗りたいです」
ニックネーム:sktac 年式グレード:’14カレラ 性別:男性(30代) 居住地域:京都府
排気量:3400cc トランスミッション:MT
平均燃費:8.0km/ℓ
長所:ドライブそのものが目的になるくらいクルマとの対話が濃い。 近所の子供から人気者になる。
短所:7速があるせいで誤操作を恐れて6速も入れなくなった。多くのオプション、特にLSDの後付けができない。
評価
外観:★★★★★ 特にリヤまわりは991.2や992より好み。
室内:★★★★☆ アルミパーツは日差しの反射などで眩しい。
走行性能:★★★★★ 乗り心地は意外と良い。
燃費性能:★★★★☆ 気にしてない。
装備:★★★★☆
満足度:★★★★★ 最後のNA、大事に乗りたいです。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「サーキットもスーパーマーケットも高級ホテルも、1台で広くカバーできるので素晴らしい相棒になってくれますよ」
■2016年式 Type991 「間違いなくドライバーズカーであり、同乗者のプレジャーは保証しません」
ニックネーム:自由人 年式グレード:2016年式 Type991 性別:男性(50代) 居住地域:東京都
排気量:2981cc トランスミッション:MT
平均燃費:10.0km/ℓ(高速では14km/ℓくらいまで伸びる。普段は都内街乗り20km程度/回中心)
長所:剛性感、1.5tを切る車重とは思えない塊。運転操作がダイレクトに伝わっていることが、常に実感できる機会としての精緻さ。低速トルクも十分で、街中では2000回転まで回すことすらなく普段使いの燃費もいい。そこからのリニアな吹け上がりも楽しい。
短所:やはり2+2。後席の大人は諦めたほうがいい。タイヤが選べず、チェーンも装着NG。冬場の遠出は足止め覚悟の運任せ。
評価
外観:★★★★★ 斜め後ろからのヒップラインは、いつまでも眺めていられます。
室内:★★★★☆ 狭さは織り込み済み。シートのホールド感・質感、計器類の視認性・操作性、オーディオや空調関連の環境の快適性など、不満はない。
走行性能:★★★★★ 500km超の高速巡航で、以前の国産2.2ℓツーリングワゴンと疲れ方がまったく違うのには驚き! 高速走行・追い越し加速・減速性能などはもちろん、低速での街乗りも取り廻し含めて想像以上に楽チン。
燃費性能:★★★★☆ 上記2.2ℓよりも場合によっては優秀。8km/ℓくらいは覚悟していたが、大きく裏切られた。
装備:★★★★☆ PCMは必要十分な機能を提供してくれる。脚周りの制御も自然で違和感はなし。装備類は最低限の方が、クルマ自体を楽しめると思います。
満足度:★★★★★ 今後乗り換え・買い換えの気がまったくしない。乗り続けたいクルマ。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「中古で手に入れた“素のカレラ”ですが、運転そのものの楽しさを運転者の能力+αで感じさせてくれるクルマです。だから、まだまだ上手くなれる、もっとこのクルマと良い対話をしたい、といつも思わせてくれます。ただし、間違いなくドライバーズカーであり、同乗者のプレジャーは保証しません。“自分のためのクルマ”と位置付けられるのであれば、これ以上の車のラインアップはない、と個人的には感じています。これを手に入れたことで、幸せな時間は確実に増えています」
997型(2004-2011年)
2004年デビューの997型は、2011年まで販売されたが、2008年9月のリーマン・ショックの大波を受けて販売台数を大きく落としている。が、これは決して997型の人気が落ちたせいではなく、先述のように市況が極めて悪化したからだ。997型のワールドワイドでの生産台数は、21万3004台。
996型(1997-2004年)
21世紀初頭に販売されていた911は、1997年デビューの996型。シャシー、エンジンともに全面的に新設計された。もっとも大きな変更は、初めての水冷式水平対向エンジンになったこと。2002年には不評だった涙目のヘッドランプデザインが変更になっている。996型のワールドワイドでの生産台数は、17万5262台。
■2004年式 996後期 GT3 クラブスポーツ 「動力性能、運動性、コンパクト等全てにおいてベストと思います」
ニックネーム:tiger 年式グレード:2004年式 996後期 GT3 クラブスポーツ 性別:男性(50代) 居住地域:千葉県
排気量:3600cc トランスミッション:MT
平均燃費:6.2km/ℓ(サーキット1割、サーキットまでの移動7割、街中2割)
長所:高回転で無くても普通に走れ、路面を滑るような感じで走る。普通の街乗りでは脚周りが硬いと思っていたが問題なく乗れた。
短所:ヘッドライトウオッシャーは使っていないが、経年劣化でカバーが破損するので要らない。
評価
外観:★★★★★ 不人気の996だが、個人的にはライト周りも含め一番好きなスタイル。
室内:★★★☆☆ 古い機種なので質素で普通。
走行性能:★★★★★ 普通の人がサーキットで扱え、バランスの良いマシン。
燃費性能:★★★★☆ サーキット走行も含め期待値以上。
装備:★★★★☆ 生産時期相応の装備、余計な制御が無いのが良い。
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「動力性能、運動性、コンパクト等全てにおいてベストと思います。GT3だからかどうかはわかりませんが、サーキットでクーリングなしでフルに走れる。改造も不要なのでサーキットを安価に走れる」
■2004年式 GT3 「空冷時代からのGT1クランクを使ったエンジンは、新しいGT3には無い魅力があり手放せません」
ニックネーム:keiyabu 年式グレード:2004/GT3 性別:男性(50代) 居住地域:東京都
排気量:3600cc トランスミッション:MT
平均燃費:8.0km/ℓ
長所:意識に直結する様なダイレクト感。
短所:トラコンは欲しかった。
評価
外観:★★★★☆
室内:★★★☆☆
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★☆☆
装備:★★★★★
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「空冷時代からのGT1クランクを使ったエンジンは、新しいGT3には無い魅力があり手放せません」