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2021年、日本で最も売れたのは白!
2021年全世界、日本で最も売れたボディカラーは以下の通り。
全世界でトップだったのは35%で白。2位、3位が19%で黒とグレーがランクインした。
一方で日本で1番売れたのは、他の地域と同じく白(37%)。世界、日本ともに、白はここのところずっとトップを維持している。確かに街で見かけるクルマの多くは白が多い。白は明るく清潔感があり、水垢も目立ちにくいという利点がある。また夜の運転でも暗闇で見つけやすいのも人気の理由だろう。
白のなかでも特にパールホワイトの人気が全体の27%と高かったようだ。全世界の統計ではパールホワイトよりソリッドホワイトの方が比率が高いが、日本では逆転しているのは興味深い。パールホワイトはその名の通り真珠のように輝く色のことで、クリアー塗装を施されているのが特徴だ。ソリッドは単色を意味しており「何も混ざっていない白」と考えると良いだろう。一般的にパールホワイトは特別色として他のソリッドカラーより高い価格が設定されている。
また日本での2位は黒(19%)、3位はシルバー(11%)となった。
このように日本の上位3色は、白黒シルバーと定番色。コンパクトカーからスポーツカーまでどんなクルマでも合わせやすいという特徴がある。また人気定番色はリセールバリューが高いので、手放す時のことを考えてボディーカラーを選択する人も多いようだ。
世界のトレンドはグレー!ただし日本だけグレーが浸透していない?
地域別にみると以下の通りになる。
興味深いのが日本以外は全ての国や地域で、グレーがトップ3にランクインしていることだ。欧州に至っては2位の白(23%)を抑えてグレーが堂々の1位(27%)を獲得。ちなみに2015年の欧州のランキングを見ると欧州は15%で3位。ここ数年で人気色に上り詰めた。
よって、ここ数年の自動車業界のトレンドカラーはグレーということになる。確かに最近グレーを設定するクルマが以前より増えてきた。例えばマツダCX-5はグレーだけで2種類設定している。
このように軽自動車からスポーツカーまで幅広くグレーが採用されている。こうして見ると、グレーは白や黒と同様に、どのタイプのクルマにも合わせやすくボディラインが引き締まって見えるのが特徴だ。アウトドアからサーキットまでどの場面にも違和感なく馴染む。
日本は他の地域と比べてグレーの割合が圧倒的に小さいが、ここ数年で設定車種がどんどん増えてきていることから、今後日本でもトレンドになっていくかもしれない。