目次
Vol.17|トランスミッションポンプ前半
エンジンとトランスミッションの形がかなりできあがってきて、組み立てながらテンションも上がってきました。さて、今回はトランスミッションポンプです。ポンプ本体はふたつのパーツに分かれていて、片側にチューブを2本差し込み、さらに反対側のパーツを組み合わせます。ところがコレ、やってみると差し込んだチューブをほぼ直角に曲げなくてはならず、しかもこのチューブが結構硬いため、差し込んだ部分がすぐに抜けてしまうのです! 仕方がないのでお手紙……ではなく多用途接着剤で固定します。説明書には「外れやすい場合は瞬間接着剤で固定」と書いてありますが、いやいや、場合どころかこれ絶対に外れますって。ちなみに瞬間接着剤はやり直しが効かないので、個人的にはあまり使いません。多用途接着剤で固定し、すぐにもう一度ポンプを組んでみたらやはりあっさりと外れてしまいました。多用途接着剤の硬化時間は約24時間。焦ってはダメですね。
Vol.17|トランスミッションポンプ後半
翌日に再び作業開始です。接着剤がほぼ固まっていることを確認し、恐る恐るポンプを組んでみると、おお!何とかチューブが外れずに組めました。しかしいまにも外れそうで心配です。ポンプの上部にさらに別のチューブを装着し、トランスミッションに合体。近くに似たような取り付け孔が開いていたので、最初は場所を間違えてしまいました。ここはビス固定せずに差し込むだけです。そしてミッションオイルクーラーを横にはめ込んだら、ポンプ上部のチューブの反対側をトランスミッションの突起に差し込みます。ここもチューブが硬いので、きれいに曲がらずに一部が潰れてしまいました。やはりこのチューブはもうちょっと柔らかい素材のものにして欲しかった……。
Vol.18|エンジンボトム/ジェネレーター
Vol.18はエンジンのボトム部分とジェネレーター。今回のパーツはすべて樹脂製ですね。まずはエンジン本体をひっくり返してボトム部分をビス留め。通常のエンジンならオイルパンとなる場所ですが、NSXはドライサンプなのでオイルパンはありません。
ちなみにドライサンプとは、エンジンオイルを溜める専用のタンクを備え、そこからポンプによってエンジンにオイルを供給するシステムです。通常の方式(ウエットサンプ)はエンジンの一番下にオイルを溜めるオイルパンがあり、そこからポンプでオイルを吸い上げてエンジンに供給するのですが、これだと強いGがかかったときにオイルが偏ってオイルを吸い上げられないことがあり、またオイルパンがあるのでエンジンの全高が高くなってしまいます。ドライサンプはこれらウエットサンプの欠点を一挙に解決できますが、コストがかかるのでごく一部のスーパースポーツカーにしか採用されません。
ちなみに、どれくらい一部かと言うと……国産車で完全なドライサンプシステムを採用するのはレクサスLFAとこの2代目ホンダNSXだけです(輸入車のドライサンプ採用車種も、やはりスーパースポーツカーに限られます)。
しかしエンジンを動かすたびにVol.17で組んだチューブが外れそうで、ヒヤヒヤします。そしてジェネレーターをエンジン横の孔に差し込み、エンジンフロントカバーをビスで装着。金属パーツへのねじ込みなので、最後は電動ドライバーを使用しました。