ホンダJNC型3.5ℓV6ツインターボ タイプSで529ps/600Nmまで突き詰められたNSX専用エンジン

2代目ホンダNSXの最終モデル、タイプSの3.5ℓV6ツインターボはどんなエンジンか?

ホンダNSX専用エンジンであるJNC型3.5ℓV6ツインターボ
2代目ホンダNSX(アキュラNSX)の最終モデルであるタイプSには、改良された3.5ℓV6ツインターボエンジンが搭載される。高回転・高出力型のJNC型の最終形はどんなエンジンか?
Vバンク角はイレギュラーな75度。各バンクに配置されるインテークポートをひとつの吸気チャンバーに集約。スロットルボディをふたつ備えることで吸気振動効果を発揮する。排気側は、各バンクにふたつの触媒コンバーターと4つの排出口を持つステンレス製排気システムを採用する。

2016年に発売された二代目「NSX」のために縦置き専用で開発されたV型6気筒ツインターボエンジンがJNC型。少量生産エンジンだけにシリンダーは砂型鋳造によるクローズドデッキ構造を採る。理想的なブースト圧を105kPaに設定し、10.0という高圧縮比とすることで高出力化を達成。VTCを駆使し筒内直噴+高タンブル吸気ポート、プラズマ溶射シリンダーなどでノッキングを抑制する。

タイプSのエンジンカバーは、システム最高出力610psの証として赤く塗られている。
直噴システムを中心としながら、高回転・高トルク域ではポート噴射を併用。高性能エンジンでありながら日常域での高精度な噴射制御を可能とし、環境性能との両立を実現している。インジェクターはサイド配置だ。

Vバンクは、V6としてはイレギュラーな75度としたうえでドライサンプ潤滑方式を採用。スイングアーム式の小型バルブトレーンを採用することでシリンダーヘッドを大幅にコンパクト化し、低重心設計を突き詰めることで運動性能の向上にも寄与している。さらにエンジン性能の向上とNV 最小化を目指して、ピストンウェイトの厳密な管理やダミーヘッドホーニングといった高精度生産技術により組み立てられている。

吸気経路にバルブを配したインテークサウンドコントロール、サイレンサーにはアクティブエキゾーストバルブを設置。通過騒音規制を見越して、スポーツカーとしての商品性を高めている。

2代目NSXの最終モデルとして登場したタイプS用は、ターボチャージャーの過給圧を5.6%アップし、燃料噴射流量を25%アップ、同時にインタークーラーの放熱量も15%上げることで従来モデルの

最高出力:507ps(373kW)/6500-7500rpm
最大トルク:550Nm/2000-6000rpm


最高出力:529ps(389kW)/(6500-6850rpm)
最大トルク:600Nm/2300-6000rpm

へと22ps(16kW)、50Nm、出力・トルクを向上させた。

BMEP(正味有効平均圧=Break Mean Effective Pressure)は、従来の19.8barから21.6barへと上がっている。

タイプSは、モーターと合わせたシステム最高出力も従来モデルの581psから610ps、システム最大トルクも646Nmから667Nmへと向上している。

世界限定350台の2代目NSX最終モデル「NSX TypeS」
■JNC(Type S)
 気筒配列:V型6気筒
 給気方式:ターボチャージャー
 排気量:3492cc 
 カム配置:DOHC
 内径×行程:91.0mm×89.5mm 
 吸気弁/排気弁数:2/2
 圧縮比:ー(従来モデルは10.0) 
 バルブ駆動方式:スイングアーム
 最高出力:529ps(389kW)/6500-7500rpm 
 最大トルク:600Nm/2300-6000rpm 
 燃料噴射方式:DI+PFI
 VVT/VVL:In-Ex/×

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