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従来品と比べてウエットブレーキング性能で約8.2%、静粛性は約27.9%向上
近年、SUVの普及率は新車販売数と登録車数の両面で増加傾向にある。また、SUVの普及とともに、使用される環境や目的に応じた消費者ニーズも多様化していることから、これまでのSUVに求められていたタイヤ性能だけにとどまらない、新たな価値を持つタイヤが求められている。
プライマシーSUV+は、ミシュラン基準の「プレミアムコンフォート」のコンセプトをSUV向けに投入することで、現代のSUVユーザーにより安全で快適な、そして、より豊かなドライビング体験を提供することを目的に開発。ドライ路面での安定したグリップ性能はもちろん、優れたウエットブレーキング性能は、日常使いからレジャーまでさまざまなドライビングシーンで高い安全性を発揮する。そして優れた静粛性と高速安定性やハンドリング性能は、ドライバーの安心感に繫がり、同乗者との一体感ある快適な車内空間を演出する。
具体的に向上した性能として、ウエットブレーキング性能は、同社の従来品ミシュラン・プレミアLTXと比べて約8.2%短く止まることができ、静粛性を左右する騒音エネルギーでは同様の比較で約27.9%低減した。なお、低燃費性能を示すグレーディングシステムは「A/b」を取得(28サイズ中24サイズ/3サイズは申請中)しており、低転がり抵抗性能と雨天時のグリップ性能を両立することで、経済性と安全性に貢献する。これらの実現に寄与しているプライマシーSUV+の採用技術を見ていこう。
新設計コンパウンド
シリカを多く配合した新設計コンパウンドを採用することで、転がり抵抗を犠牲にすることなく、優れたドライ&ウエットブレーキ性能を発揮。
U字グルーブとフルデプスサイプ
U字型の主溝と、溝底まで深く刻まれたフルデプスサイプにより、摩耗による急激な排水性能の低下を抑制する。
トレッドブロックデザイン
トレッドのブロック数を増やし最適化することで、ノイズのピークを下げて騒音エネルギーを低減。
スタビリ・グリップ・サイプ
サイプ内の突起により、ブロック同士が互いに支え合い、倒れこみを抑制。ブロック剛性を高めることで、高速走行時の安定性とハンドリング性能の向上に寄与する。