私にとって「ちょうどよい」がつまった大切な相棒 それがルノー・ルーテシア

「私がルノーを愛する理由」中島仁菜さん(プロカメラマン)/ルノー・ルーテシア

自動車関連のメディアで活躍中のプロカメラマン、中島仁菜さん。隣に寄り添う愛車は、2015年生まれの真っ白なルノー・ルーテシアだ。「今日もクルマをカッコよく撮影するゾ」と、大量のカメラ機材をトランクに積めて西へ東へ駆け回る。そんな中島さんのルーテシアLIFEをご紹介します。

OWNER●中島仁菜(NAKAJIMA Nina)
REPORT●Motor-Fan.jp
PHOTO●井上 誠(INOUE Makoto)

カメラ機材とやる気をルーテシアに満載して、撮影現場を東へ西へ

今年はカメラマン歴13年目になります。クルマを主な被写体にすることになったきっかけは、駆け出しの頃に所属していた制作会社で出会った先輩カメラマンの影響です。単純ですが、その人が撮影するクルマの写真がどれもこれも眩しくて、カッコよくて…私もこんな風にクルマを撮影してみたいと思いました。

クルマの撮影を生業とするとき、移動と機材運びのためにマイカーは必須アイテムです。私も東京を拠点にカメラマンとして本気で活動していくことを考えたとき、「相棒を迎えよう!」と決めました。

ルノー ルーテシア
自動車メディアを中心に活躍するプロカメラマンの中島仁菜(なかじま・にな)さん。

そう決心したのはいいものの、その頃の私は20代半ばで、クルマを所有するにはいくつもの壁がありました。一つ目の壁は、金銭面です。ご存じの通り、クルマは買えば終わりではありません。毎日のガソリン代、駐車場代、保険代と、所有するにはお金がかかります。

ルノー ルーテシア
スーパーカーからチューニングカーまでさまざまなクルマを撮影する中島さんだが、どんな現場でも共通するのはいかに撮影対象の良さを引き出すか、ということ。

二つ目の壁は、東京を拠点にするということです。道路も駐車場も広々、渋滞とは無縁な場所で伸び伸び育った私にとって、東京は道路が混み合っていて、クルマも人も多くて、駐車場は狭い。この過酷(?)な条件下で私がクルマを所有/運転するには、“扱いやすさ”がマストです。

ルノー ルーテシア
中島さんの愛車は、2013年から日本での発売が開始された4代目のルーテシア。2020年に現行型にバトンタッチしたが、コンパクトなボディなのに存在感のある佇まいは今でも新鮮さを失っていない。

私はまず、中古車屋さん回りからはじめました。手頃な価格で装備も充実している国産のコンパクトカーや、価格は予算オーバーだけどデザインが素敵な輸入車SUVなど、「どれもこれも欲しいなぁ」なんて思いながら、未来の相棒を探していました。

ルノー ルーテシア
2009年にルノー入りしたローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏の指揮による新世代ルノーデザインの第1号がこのルーテシアだ。エンブレムを中央に大きく配置したフロントフェイスには、親しみやすさも感じられる。

そんな時、とあるショップの店先で出会ったのが、2015年生まれのルノー・ルーテシアです。

ルノー ルーテシア
中島さんがこのルーテシアに出会ったのは2018年のこと。走行距離1万2800kmの2015年式を購入した。ボディカラーは「ブラン グラシエ」。

好きなテレビ番組は『ドキュメント72時間』『人生の楽園』『吉田類の酒場放浪記』、休日の過ごし方は「散歩」、趣味は「ひとり酒」といった具合に、どちらかというと“渋め”な生き方を貫いている(笑)私は、色鮮やかなクルマには目が行きませんでした。かといって、ブラックやシルバーは寒々しいなぁと思っていたところ、目に飛び込んできたのが「キレイとカッコよさの両方の魅力を持っている」真っ白いルノー・ルーテシアだったんです。

ルノー ルーテシア
インパネは柔らかな曲線で構成。決して華美ではないのにエレガントさを感じさせてくれる室内には、居心地の良い時間が流れる。

ルーテシアはボディサイズがコンパクトで、エクステリアは尖り過ぎず、丸っこ過ぎずの程よい可愛らしさがあります。インテリアも道具テイストにより過ぎず、適度なデザイン性があるのも私好み。そんな好印象を抱きながら運転席に座った瞬間、「これだ!」と思いました。目線の高さやハンドルを握ったときの腕の曲がり具合、足を無理なく置けるブレーキとアクセルの配置、左手を自然に伸ばせば届くシフトレバーなども私にピッタリ。このクルマなら、一緒に壁を乗り越えられそう!と感じたんです。

ルノー ルーテシア
ルノー車に共通する美点がシート。まるでアルデンテのパスタのように、表面の柔らかさの奥にしっかりと芯を感じさせてくれて、長距離走行でも疲れ知らずだ。

そして、走行距離1万2800km、車両価格はコミコミで165万円(予算は200万円以内でした)で私にとっての“ちょうどよい”がたくさん詰まっていた2015年生まれ、ブラン グラシエのルノー・ルーテシアを購入したというわけです。

ルーテシアと出会ってから早くも3年が経ちました。日々の仕事はもちろん、ロングドライブ(東京と実家がある愛知の往復)でも活躍してくれています。公共交通機関も利用しますが、カメラマンという仕事柄、荷物の量が尋常ではなく多いので、仕事に行くときはクルマ移動がほとんどです。

ルノー ルーテシア
カメラ、三脚、脚立、モノブロックストロボ(一般的なストロボより光量が大きい)など、プロカメラマンの機材は少なくない。移動の足は必然的にクルマとなる。

撮影の際は、ルーテシアのトランクにカメラバック、ストロボ、三脚、脚立、レフ板などの撮影機材を積んで出かけます。これまで「狭いなぁ」と思ったことはありません。「困ったなぁ」と思うのは、長物(ロールペーパーなど)を積むときくらい。でも、助手席の頭上空間までフル活用すればどうにかなります(笑)。

ルノー ルーテシア
カメラ機材一式は、リヤシートの背もたれを片側倒して積み込んでいる。

ルーテシアはプロカメラマンに必須の長距離移動もさらりとこなす

カメラマンがマイカーに課す任務のひとつが「長距離移動」です。私はこの3年間で3万5200km走りました。オドメーターは4万8000kmを刻んでいます(日々更新中)。

ルノー ルーテシア
日々の仕事から実家への帰省まで、中島さんとともに東奔西走するルーテシア。

首都高や第三京浜、東名高速などの高速域では、排気量が1.2Lのエンジンとは思えない走りを発揮してくれます。実際のところ、スペックの数字はフツーと言えばフツーなのですが、私の求めるリズムとピタッとくるからでしょうか、ロングクルージングも快適です。

ルノー ルーテシア
1.2L直列4気筒ターボエンジンは最高出力120ps&最大トルク190Nmを発生。トランスミッションは6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が組み合わされる。

その一方で、甲州街道や環八といった一般道も、世田谷区の狭い道もミズスマシのようにスイスイ走ってくれます。ルーテシアのコンパクトなボディと運転しやすさに感謝です。

ルノー ルーテシア
ボディは全長4095mm×全幅1750mm×全高1445mm。気軽に裏通りにも足を踏み入れたくなるサイズだ。

私はスピッツさん、くるりさん、salyuさんなど、優しい世界観を持っているアーティストがお気に入り。大事な撮影前に緊張して肩に力が入り過ぎているとき、好きな音楽を聴きながらルーテシアを運転するようにしています。すると、曲の持つ前向きな歌詞と、心をホッとさせてくれるリズムのおかげで、身体から無駄な力が抜けていくのが分かります。

ルノー ルーテシア
撮影現場までの道中は、お気に入りのアーティストの曲を聴きながら気分を落ち着ける時間でもある。

クルマを撮影するのは男性のカメラマンが多いので、私が現場に入ると「大丈夫?」という目線を、ビリビリ&バリバリ感じます。でも、「とにかく、クルマをカッコよく撮りたい」という気持ちを大切に、相棒ルーテシアとともに日々現場に向かっています。

目の前にある撮影対象(クルマ)のベストアングルを見つけたときの、ドキドキ&ワクワクさは、何度味わっても止められません。そうそう、私はロケハンに行ってアングルを考える時、自分のルーテシアを仮に置いてみます。外苑前の銀杏並木、銀座4丁目の交差点、箱根の大観山…。どんな背景に置いても、ルーテシアは“絵”になるんです。カメラのファインダー越しに見つめるたびに、惚れ直しちゃいます(親バカ!?)。

ルノー ルーテシア
ロケハンに出かけたときは、ルーテシアで撮影のシミュレーションを行うことも。

今日も明日も明後日も、私はルーテシアにカメラ機材と心意気(=やる気)をたっぷりと積んで、撮影現場を渡り歩きます。「カッコいい写真を撮るゾ!」と鼻息の荒い毎日です。

ルノー ルーテシア
仕事とプライベート、両方の場面で中島さんの相棒として活躍するルーテシア。オドメーターの距離はまだまだ伸びていきそうだ。

まだ春になったばかりでちょっと気が早い話ですが、今年の冬は、ルーテシアにスタッドレスタイヤを履かせて、雪国に行こうと計画しています。一面の真っ白い雪景色を背景にした真っ白いルーテシア、このシチュエーションを思い浮かべるだけでワクワクしちゃいます。絶対にカッコいいです!

ルノー ルーテシア
こちらは現行型のルーテシア。キープコンセプトな外観だが中身はすべてを一新。エンジンは排気量がアップした1.3L直列4気筒ターボを搭載する。価格は256万9000円から。

ルノー・ジャポン公式ホームページ https://www.renault.jp/

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