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木の温もりが心地いい、本格ファニチャーをインストール|ルートシックス・ウォームス
茨城県大洗町を拠点に、キャンピングカーの販売を行っているルートシックス。2021年には大洗港で大規模なアウトドア系イベントを主催するなど、北関東でのアウトドアカルチャーの促進に尽力している。
そんなルートシックスが、ついにオリジナルのキャンパーをリリース。その名も「ウォームス」。スズキ・エブリイがベースの軽キャンだが、その特徴は、ご覧の通り、リアルウッドを使った家具。プリントの合板ではないので、放つオーラが半端ない。
見た目もさることながら、触感も暖かく、まさに本物の風格。作りも非常にいいのだが、それもそのはず。なんとこれまで家具職員だったスタッフが1台1台丁寧に造り上げているという。例えば、右後部に備え付けられたラックには、アイアン素材がふんだんに使われているのだが、こういうセンスはなかなか他では見られない。こういう家具にお気に入りのインテリア小物や多肉植物などを置いたら、それだけ映えること間違いなしだ。
家具の機能も実によく考えられていて、“なんとなく使える”ではなくて、“しっかりと使える”ようになっているのである。例えば左後部のキャビネットは、標準装備となる電子レンジを中心に作られているのだが、サイドドア側に引き出しが誂えられており、これが調味料ボトルなどを入れるように設計されている。
シンプルモダンのインテリアもさることながら、こういうさりげない機能性は、きっと女性ユーザーの心をゲットするのではないだろうか。昨今の女性ユーザーは、キャンプポイントさえも様々なインテリアアイテムでコーディネイトしてしまう人が多いので、ウォームスはそういうアクティブな人にピッタリだ。
さらに荷室には床下収納ボックスが装備され、衣服などを整理するのに重宝する。ここにはテーブルを入れることもでき、車内を広く使えるように考えられている。この他、濡れたタオルをかけておくのに丁度いいハンガーや、何かと痒いところに手が届くようにできているのは、さすが家具職人の作だ。
電装系は80Ahのサブバッテリー1個、走行充電システム、外部電源インプットが標準。オプションとして、大容量リチウムイオンバッテリー、専用充電器、専用走行充電器、ソーラーパネルをセットにした「Liパッケージ」を用意。1500WインバーターやTVもオプションとなっている。
木の色は、写真のブラウンに加えて、無垢調も設定。そちらも車内が明るい雰囲気になってなかなかいい。さらに、リフトアップ、ジムニールックグリルでカスタムしたモデルをベースに選ぶこともできる。ただのエブリイではつまらないという向きは、ぜひチェックして欲しい。
軽キャンは軽バンがベースなので、モデルによる居住性や就寝性の違いというのはそれほど差はない。それ故に、こうした家具の質感やインテリアのセンスは、モデルの特徴となる。まさにウォームスという名がぴったりのこのキャンパー、温かみがとても心地よい。もちろん旅に出るのものいいのだが、天気のいい日に海辺でコーヒーでも飲みに行きたくなる、移動カフェのような1台だ。
ルートシックス・ウォームス
■車両本体価格:229万5700円/展示車価格:270万2700円
■ベース車両:スズキ・エブリイJOIN(2WD)
■乗車定員/就寝定員:4人/2人
■主要装備:リヤヒーター/サブバッテリー/外部電源/収納庫
■オプション設定:FFヒーター/サイドオーニング/カーテン
■展示車のオプション装備:電気安心パック 33万円/TVセット 5万5000円/外装色(パープル) 2万2000円